「低所得にとどまる人」の共通点
企業によっては、40代のベテランに入社3年目の若手でも回せる仕事しか与えないところも。それに耐えられず社員が辞めていってもまた別の人が入れば、低賃金のまま社員をコキ使えるため、企業は困らない。こんなブラックな企業に入ってしまったら、スキルを身につけたくても到底無理だ。
「たとえ利益幅の大きい企業にいても、能力が低い、上司との折り合いが悪いことから評価されず、給与が上がらないケースもあります。そして営業から営業支援や営業企画といったサポート業務に回されたり、雑用仕事に異動になってしまったら悪循環。『君しかこの仕事ができない』などという言葉を真に受けて責任持って業務をまっとうしてしまったら最後。低所得地獄から抜け出せません」
誰もやりがたらない仕事に回されたらそこでスキルは途絶える。
「当然、会社に残っていても昇進、昇格は望めず、永遠に歯車的なオペレーション仕事しかなくなります。こうなると抜け出すには転職しかありませんが、マネジメントの経験や専門スキルがない40代は転職の見込みも薄い。仮に転職しても、それは『入りやすい会社』で『誰でもできる仕事』で、給与水準が低いのが関の山です。転職でさらに給与が下がる『転職貧乏』になりかねないでしょう」
⇒【資料】はコチラ(図:低所得な人の市場価値マトリクス)https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1172478
ぜひ図のマトリクスをご覧あれ。いま「低所得だ」という人はその理由があるかもしれない。割り切って働き続けるのか、一念発起して抜け出すかはあなた次第だ。〈取材・文/週刊SPA!編集部〉
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