エロく、正しく、美しく! 恵比寿★マスカッツの“甘い囁き”にファン熱狂【ツアーファイナル公演レポート】
恵比寿★マスカッツがお盆直前の8月12日、6月初旬より始まった全国ツアー『全国暴走ツアー2016~タイホしちゃって♥~』のファイナル公演を東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催した。
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恵比寿マスカッツ。2008年に結成され、いまに続くアイドル戦国時代の幕開けともいえる2010年にはメジャーデビューシングル『バナナ・マンゴー・ハイスクール』をリリース、オリコン初登場8位という快挙を成し遂げる。そして日比谷野外音楽堂、中野サンプラザ、渋谷公会堂といった大ホールでのワンマンライブを見事に成功させるなど、2013年の解散までに様々な伝説を築き上げたセクシーアイドルグループ。そんな「マスカッツ」が昨年再始動。セクシー女優やグラビアアイドル、モデル、一般女性など、応募総数約5,000人の中から選ばれた精鋭たちにより結成された「第2世代・恵比寿★マスカッツ」が今回の主役だ。
これまでのツアーは会場ごとの選抜メンバーで行われていたが、ツアーファイナルということもあり、29名とほぼフルメンバーが集結。決して狭くはないLIQUIDROOMのステージがどのアイドルにも負けないような美女たちで埋め尽くされている様は、圧巻としか言いようがない。
ものまねタレント・山本高広と福田彩乃のMCに導かれて幕の開いたライブのオープニングを飾ったのは、今年5月にリリースされた2ndシングルからの3曲、「バイバイダーリン」「Sexy Beach Honeymoon」「ビビる-Bodyで-Boo」。ダンサブルなサウンドで、キャパシティ限界の1,000人の観客で満ちたフロアのテンションを上げた。
初代より楽曲の良さには定評のあったマスカッツだが、新生マスカッツでも変わらず高いクオリティのサウンドが用意されている。アイドルポップスらしいキャッチーなメロディを、ベースミュージックやディスコで洒脱にミックスしてみせるセンスは、シーンの中でも特異だ。それもそのはず、アレンジャーには、R&Bやハウス、ファンクといった音楽をJ-POPのフィールドに積極的に持ち込んできたベテラン、Face 2 fAKE(SMAP、EXILE等)や松井寛(MISIA、東京女子流等)らが起用されている。マスカッツというプロジェクトは単なる企画ものではない。音楽面からして“本気”なのだ。
もちろん、音楽のみならず、冠番組「マスカットナイト」で鍛えた笑いの面でもこの日はフルスロットルだった。中盤に入り、ソロやユニットのパートへ。小島みなみ・天使もえ・桃乃木かなという美少女トリオによるコント「甘えん坊ブギウギバンド」では、「いれる?」(何をだろう)や「生でいいよ」(何がだろう)といった台詞が甘く囁かれる度に、フロアが歓声で揺れた。そう、マスカッツのモットーは「エロく、正しく、美しく」である。
葵つかさは、ささきいさお「宇宙戦艦ヤマト」が流れる中、美術スタッフが1日で仕上げたというヤマトのハリボテに乗ってステージをぐるぐる回り続けるというシュールな一幕を見せる。続くスーブーは、二人のダンサーを従え、切れ味鋭い圧巻のヒップホップダンスを披露……したかと思いきや、唐突にステージに届けられた小籠包をほお張りはじめ、熱さでむせながら再び踊るというシュールなステージで喝采をものにしてみせた。
終盤には、これまでの横浜・大阪公演にもゲストで登場していたお笑い芸人・オラキオが登場。メンバーの夏目花実に愛の告白をするもののあっさり撃沈、懲りずに湊莉久に鞍替えするもまたもフラれ、三度目の正直とばかりに田森美咲に「恋愛はテラスハウスじゃなくても出来ます!」(田森は「テラスハウス」の現役キャストでもある)と告白すると、彼女はあっさりこれを受け入れ、会場を拍手と爆笑が包んだ。
そのまま本編ラストとなる「Sexy Beach Honeymoon」が始まり、ボルテージの上がったフロアはオープニングの時をはるかに超える熱量でステージにコールを送った。
挨拶を終えたメンバーがはけると、すぐにアンコールが発生し、しばしの後アンコールに突入。ここで番組のMCを務めるオアシズ・大久保佳代子が登場し、メンバーへのサプライズ企画として「恵比寿★マスカッツ2016年間MVP発表」が告知されると、メンバーからは驚きの声が上がる。MVPの前には、「技能賞」が小島みなみに、「敢闘賞」が田森美咲と三田羽衣の二人に、トロフィーとともに授与され、三者とも涙ながらのコメントで感謝を述べた。
そして、栄えある年間MVPとして、大久保から「川上奈々美!」と名前が呼び上げられると、この日一番の歓声が巻き起こる。リーダー・明日花キララの右腕としてグループをまとめ上げ、スタッフとのコミュニケーションなど負担の多い役割を、弱音も吐かず務め上げたことが選考理由だったと告げられた川上は、「最初は副キャップって言われてもなにやるかわからなかったし、すっごい大変だった。でも、改めて副キャップに選ばれて嬉しかった。もっと素敵な景色をファンの皆さんにお見せできるようにメンバーみんなで頑張るので、これからも応援宜しくお願いします!」と、ファンに力強く想いを語った。
最後を締めくくったのは、出演者全員がステージに上がっての「Sexy Beach Honeymoon」。ファンとメンバーが一体になった、ツアーファイナルにふさわしいピースフルな雰囲気がそこにあった。 <取材・文/日刊SPA! 取材班>
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