更新日:2019年06月24日 13:57
お金

ベッコアメ創業者「一文無しの時、1億超のマンション買った」

◆すでに特許を取得。カジノ合法化なら3度目の奇跡
尾崎憲一氏

ダンボネット・システムズ代表取締役の尾崎憲一氏。'94年、ベッコアメ・インターネットを創業した。夏は毎日のようにクルージングに出るという

「僕ら、ベンチャーが成り上がるためには、考えているヒマはない。一筋の光明が見えたら、それに向かって全力で船を漕ぎ出してみるだけ」とは、ダンボネット・システムズ代表取締役の尾崎憲一氏。  実は尾崎氏は、ITベンチャーの草分け的存在で、日本初の個人向けインターネットプロバイダー「ベッコアメ・インターネット」の創業者だ。ベッコアメの設立資金は、消費者金融から借りた30万円。それがわずか3年で年商24億円もの企業に生まれ変わった。  ところが、個人的なトラブルで思わぬ落とし穴にはまってしまい、自宅や実家を含むすべての資産を差し出す誓約書にサインをさせられた。寝床も失い、財布の中は3000円のみに……。 「一文無しとなったものの、もう一度奇跡を起こしたくて、無謀と思いながらも1億円以上するマンションを申し込んだのです。それと同時に、ダンボネット・システムズを設立しました」  すると1億円超のマンションの抽選に当たり、過去の経歴からローンの審査も通ってしまった。頭金1050万円を1週間で用意しなければならず、ローン返済も毎月55万円。家計も事業資金も自転車操業状態だったが、さまざまなネット事業のコンサルティングをしているうちにアイデアを思いつき、徐々にビジネスは軌道に乗った。2度目の奇跡は起き続け、今では2億円以上のマンションに住み、1億5000万円のクルーザーを所有する成功者へと返り咲いた。そんな波瀾万丈の経験を持つ尾崎氏の次なるターゲットは? 「特に力を入れているのは『カジノシステム』。日本でも『カジノ合法化』に向けて議論されています。法案が成立するかはわかりませんが、実際のカジノに設置する電子出目表システムや遠隔ベットシステム、カードシャッフラーなどを開発し、特許を取得しています」  尾崎氏は自らを“ヲタク”だという。興味を持ったものはトコトン研究し、ベンチャー企業が参入できるニッチな分野を開拓する。尾崎氏の会社にはカジノテーブルが数台置かれているが、これを撮影用に貸し出したり、政治家のカジノ疑似体験イベントに貸し出すなど、“来るべきとき”に備えて着々と準備を進めている。
カジノテーブル

数百万円のカジノテーブルを購入して研究し、バカラの電子出目表システムを開発。ちなみに大王製紙の3代目はバカラで100億円を溶かしたといわれる

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