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【悲痛】ブラック企業に入ってしまった人々の叫び

ブラック企業 師走に入り、年末年始で仕事の忙しさに悲鳴を上げている人は多いだろう。そんな中で俗に言われる「ブラック企業」に入ってしまった人々の悲痛な「生の声」を聞いてきた。 「ずーっと仕事が無くて、ニート状態だったんですけど、2年前の12月にようやく冷凍食品の配送ドライバーの仕事を見つけました。でも、朝は6時出勤で終わるのが17時。休みは基本的に日曜だけ。まあそれだけなら何とか耐えられるんですが、この会社、病気になってもなかなか休ませてくれないんですよ……。去年、熱が39℃とかになっても『ウチは3日以上休まれるとクビになるから』って上司に脅されて、働いてました。こっちは契約社員の身でそう言われたら従うしかないじゃないですか……さすがに最後の方はあまりに辛そうで事故を起こされるよりはマシと判断されたらしく、土日を挟んで4連休をくれましたけど……。今でも……休みはほとんどないです。正直、病気になるのが怖いです」(Aさん25歳・男性・茨城県在住)  本人も法的にアウトなのは重々承知しているそうだが、ほとんど個人経営の会社なので何かアクションを起こせば、即クビになるらしく、「仕事が無くなるよりはマシ」と泣く泣く耐えているとのことだ。 「大学を卒業しても就職が決まらなくて、ようやく今年の2月に仕事が決まりました。しかも『憧れだったアニメ業界に入れた!』と、意気揚々と会社に入ったんですけど、これがとんでもない環境でした。今年の10月から11月には70連勤もしました。この間の平均睡眠時間はたぶん3時間くらいっすね。車で資料を運ぶのが主な仕事なんですけど、会社に入ってから物損事故は4回やりました。一瞬まばたきしたら車が勝手に200mくらい進んでたんですよ(笑)。とある先輩は、高速道路でテレビゲームみたいに車がスピンしてフロントガラスを大破させる事故を起こした後、その事後処理を済ませたら何も言わずに会社をトンズラしました。俺も、このままだといつ同じことになるか分からないので、3月に辞めるつもりです……人間らしい生活がしたいです」(Sさん・27歳・男性・東京都在住)  70連勤の終盤は目の焦点が合わずに苦労をしてたらしいが、「片目をつぶると焦点が合う」ことを発見したららしく、ドヤ顔で周りの先輩に言ったら「それ、みんなやってる(笑)」と返ってきたそうな……。 「学生時代に自然保護に関するNPO活動をしていて、将来的には自然に関わる会社を立ち上げたくて、その参考になればと造園会社に就職しました。植木のカットや、以前に仕事をしたお宅への営業などが主な仕事です。日中はほとんど外にいるので事務仕事は夜、会社に戻ってからしかやれない。うちの会社は8時出勤の23時帰宅が基本な感じになってます。そんな環境で働いていると植木のカット中にふっと寝てしまって、はしごから落ちる奴とかもいますよ。それで機材なんかを壊すと会社からは『自己負担で弁償しろ』とか脅されるんですよ……。まあ最終的には何とか自腹は切らずに済むんですけど。こんな会社なので人はドンドン辞めていきます。おかげで入社2年目なのに、管理職です(笑)。 俺は元々この会社に長くいるつもりはなかったのでそんなに悲壮感はなかったんですけど、こないだ過労で倒れて入院しました。そろそろ潮時ですかねぇ……」(Eさん24歳・男性・神奈川県在住)  ちなみにEさんは過労で倒れる以前にも、上から枝が降ってきて、腕を骨折したことがあるとのこと。大怪我をする前に新しい環境に移れることを願わずにはいられない。  過酷な労働環境で働く人の話を聞いてきたが、正直この類の話は今の時代、そう珍しくない。もうすぐ、衆院選選挙が行われるが、どんな選挙結果になろうとも過酷な労働に泣いている人たちに救いの手が行くが気がしないのは気のせいだろうか? <取材・文/トモMC>
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