伝説の番組「イカ天」が一夜限りの復活!【仕掛け人インタビュー】

 今からさかのぼること25年、時代は昭和から平成になった1989年、日本音楽史に名を刻んだある番組が深夜、ひっそりと始まった。そう、「平成名物テレビ イカすバンド天国」、略してイカ天である。

 フライングキッズ、マルコシアスバンプ、たま、そしてビギンなど、日本のロック界にその名を刻んだ数々のバンドがこの番組から羽ばたいていった。あれから25年……当時ブラウン管の中を所狭しと暴れた彼らバンドマンも今や50代、中には還暦を迎えた者もいるという。解散、ソロ活動、メンバーの入れ替えなどで生き残ったバンドの数は少ない。そんな彼らが一夜限りの復活を遂げるという。2月10日(日)に東京・大塚Hearts+で行われる。その名も『イカ天生誕25周年記念スペシャル特別すごいイベント 「イカNIGHT一生コーカイするぜ!!」』である。

◆イカ天終了後初めてのイベント

 あれほどの人気番組であったにもかかわらず、番組終了後25年もの間、2007年に一度だけ特番が組まれた以外はイベントが行われなかったのが不思議でならない。イカ天をプロデュースし、今回の25周年記念イベントを手がけたジャクソン井口氏に話を聞いた。

――どうして今まで一度もイベントをしなかったんですか?

「あれだけのバンドでしょ。集めるだけでも大変だし、ギャラは? 会場は?って、考えただけでウンザリすんじゃん。だから今回のイベントは俺がずっと温めてきたのね」

――それでは完全に“インディーズ”なイベントなワケですね。

「そうそう。だって俺が勝手にやってんだもん(笑)」

――気になるのは出演バンドです。今回はどんなバンドが出演するんですか?

「俺とマサ子さんのマユタンが司会でね、カブキロックス、イエロー太陽s 、サイバーニュウニュウのメカエルビスと宮尾すすむと日本の社長の黒沢伸くん、クィーンのコピーバンドやってる Gueen、BELLETSに中学生日記だね」

イカ天

ジャクソン井口氏イチオシはクィーンのトリビュートバンドであるgueenだとか。

――イカ天好きとしては駆けつけたいメンツですね。特にマユタンの司会は見たい!

「ほかにも呼びたいバンドはいっぱいあったんだけど、もうさ、行方不明だったりしてねぇ……。でも、ほかにもサプライズゲストとかあるかもしんないから、楽しみにしててよ」

――イカ天からは多くのメジャーバンドが羽ばたいていきました。印象に残っているバンドはありますか?

「ジッタリンジンとかね(笑)」

――かなりメジャーどころですね。

「あのコたちは他のバンドと違って、もうデビューが決まってたの。それで絶対に自分らは5週勝ち抜いてグランドキングになれるって思ってたみたいだからさ、面白くねぇじゃん。だから対抗に当時、俺のイチオシだったセメントミキサーズぶつけたら負けちゃったの。あの審査ってガチンコだったからさ、ボーカルのコなんか、『なんで負けんのよ!』って(笑)。そりゃセメントミキサーズの方がよかったってことじゃん」

――審査はガチンコだったんですか?

「審査員の人たちはガチンコだったね。誰が選ばれるかはその時までわからなかった。だからジッタリンジンがキングになったのも実力だし、セメントミキサーズに負けたのも実力。俺は出してって言われたから出しただけだよ」

――そういえば、末期のというかイカ天に出たというだけでライブハウスは満員、メジャーデビューも当たり前みたいなノリになってきましたよね。

「最初の頃は気にしなかったんだけど、段々と青田買いされたバンドが増えてきたよね。プロ野球の栄養費じゃねぇけど、活動補助費みたいなのが月に2万円とかもらってんのね。で、番組終わると知り合いのレコード会社から問い合わせがあるんだけど、それで紹介しようとしたら『すいません。●●レコードからカネもらってます』って。素人、アマチュアのバンドが出てるって銘打ってるのに実はレコード会社に囲われてるってさ、こっちのメンツ丸潰れでしょ。こっちも確認はしつこくしたけど、わかんなかったヤツもいたね。そういうデビューのきっかけ作りみたいな雰囲気が出始めてからつまんなくなった。あと、よく、ライブハウスとかから怒られたね。おめぇの番組出た変なバンドにとんでもない客が来て大変だったとか、アンチイカ天のバンドから嫌味言われたりね」

――実は筆者の知り合いもイカ天からデビューしてるんですよね。

「へぇ~、マルコシアスバンプの知り合いなの? ありゃ、応募があった時はビックリしたよ。だって、当時のインディーズバンドの中じゃとんでもない人気だったしね。イカ天なんか出なくてもいいじゃん!って思ったよ」

 当日はこうしたジャクソン井口氏による、マル秘話も飛び出す可能性は大! 青春の1ページを思い出して馳せ参じるもよし、イカ天を知らない世代なら一時代を築いた怪物番組の熱気に触れるのもいいだろう。

●『イカ天生誕25周年記念スペシャル特別すごいイベント 「イカNIGHT一生コーカイするぜ!!」』
イカ天2013年2月10日(日)
開場:14時30分
開演:15時
チケット:前売り3500円 当日4000円
※チケットはライブハウスまで
http://hearts-web.net/plus/live-schedule/1206/

【問い合わせ】
大塚Hearts+
〒170-0004 東京都豊島区北大塚2-16-7
セイコーガーデン11大塚 B1
電話:03-5944-5424

<取材・文/テポドン>

関連記事

“8月”が断然お得!最強コンボで激アツなスマホ節約術

“8月”が断然お得!最強コンボで激アツなスマホ節約術
sponsored
提供元:NTTコミュニケーションズ  心もカラダも解放的になる夏――。とはいえ海、花火、フェス、キャンプ、BBQと満載の夏の予定とは裏腹に、さみしくな…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その3:「負け逃げ」の研究(16)
メンズファッションバイヤーMB
GUの590円スカーフは1万円の高級品に見劣りしない! プロの目も欺く開発力がスゴい
山田ゴメス
東京・西葛西に「リトルインド街」が誕生?
オヤ充のススメ/木村和久
オリンピック成功の鍵を握る開会式…東京五輪はどうすべきか
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード07=リック・ルードの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第160回
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅
「勇気を振り絞れ俺! ここしかないぞ俺!」――46歳のバツイチおじさんは満天の星空の下で勝負に出ようとした
原田まりる
ファミレスで隣の席の会話に聞き耳を立てていたら、大喜利を観覧したような気分になった話
18歳女支配人・このみんの経営学「私のミカタ」/園田好
わたしと「結婚したい」という男性へ
大川弘一の「俺から目線」
死ぬことが決まっている沼――連続投資小説「おかねのかみさま」
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
「ポケモンGO」を配信前の日本でプレイしてみたよ 秋葉原でポケモンゲットだぜ!
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
吉川晃司もやっていた“東京五輪最強の穴場”競技とは?
おじさんメモリアル/鈴木涼美
「顔じゃなくて知性で女を選ぶ」男の無知性
僕が旅に出る理由 in India/小橋賢児
北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した——小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中