五輪やW杯だけじゃない!’14年は日本にF1ブーム再来!?
小林可夢偉が電撃復帰! 伊沢拓也が欧州F1修行! 来年はマクラーレン・ホンダが復活! そしてソニーも?
◆2014年[日本F1レーシング魂]復活宣言!
2014年はソチ五輪とマー君とサッカーW杯の年。ですが、SPA!は「レーシングな年」であると高らかに宣言したい。
それはなぜか。
小林可夢偉のF1復帰がついに決まり、次期日本人F1ドライバー候補としてホンダの伊沢拓也がGP2にフル参戦する。さらに来年からホンダがマクラーレンと組んでF1に戻ってくるし、ソニーがマクラーレンのタイトルスポンサーとして噂されるからなのだ。
小林可夢偉が再びやってくれそうな気がする。いや、メチャメチャ活躍してくれそうな予感ではちきれそうだ。
一昨年のF1日本GPでは、鈴鹿サーキットに駆けつけた日本のファンの前で3位表彰台を勝ち取り、鈴鹿はカムイコールに包まれた。
昨年は、シート獲得資金(KAMUI SUPPORT)を募ってトップチームへの移籍を目指したが願いかなわず。F1のシートを失い、フェラーリからWEC(世界耐久選手権)に参戦して臥薪嘗胆。今年もフェラーリから契約延長をオファーされたが、それをあえて蹴ってでもF1でレースをする道を選び、見事ケータハムのシートを掴んだ。
これまでの日本人F1ドライバーとは違い、自動車メーカーのサポートなしにF1にデビューした。1年の浪人をへて、今回もファンからの募金だけで復帰した可夢偉は奇跡だ。しかもドライバーとしての資質は言うまでもなくピカイチ。勇敢にオーバーテークを狙うアグレッシブなドライビングスタイルは日本のみならず、海外にもファンが多い。
ケータハムは、F1新規参戦以来1度もポイントすら取ったことのない毎年最下位争いの弱小チーム。しかし今年からF1の規則が大幅に変わり、全チームが一度リセットされる。まったく何の根拠もないが、ケータハムが確変するかもしれないのだ。
可夢偉がいる鈴鹿。今から日本GPが待ち遠しい。
ホンダはエンジン帝国再興を懸けて来年からマクラーレンと組んでF1に帰ってくる。ホンダがある限り、レーシング魂は死なず!である。
まず尖兵として、GP2に伊沢拓也を送り込む。所属するARTグランプリ(フランス)は、過去にニコ・ロズベルグ(メルセデス)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)をチャンピオンに導いたGP2のトップチーム。
伊沢はケタ外れに引きが強いわけではないが、我々の予想をはるかに超えた活躍を見せてくれるはずだ。
そしてソニー。まだまだ経営再建途上で苦しくても、F1チームをスポンサードしてド根性を発揮してもらいたい。
ということで、2014年は小林可夢偉を旗印に、日本F1レーシング魂ルネッサンスの年になる。
読者の皆さん、今年こそ眠っているレーシングな魂を解放するときである。
⇒【後編】「小林可夢偉、F1復帰の軌跡を振り返る」に続く https://nikkan-spa.jp/588333
取材・文/SPA!日本F1大復活祈念隊 写真/Caterham F1 Team Honda McLaren
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