『妖怪ウォッチ』に夢中のパパ「我が子よ、父の許可無く触れてはならぬ!」
子どもの遊びに大人が熱中してしまう例は昔から絶えないが、最近は特にその動きが顕著だ。大人が本気でハマる「子どものおもちゃ」の魅力を、ドハマり中の大きなお友達の声から探ってみた
◆『妖怪ウォッチ』キン消し、ビックリマンで育った世代の収集欲を再燃させる!
●宮田善裕さん(仮名)35歳・整体師
建前上は「4歳と2歳の息子のため」ながら、自慢の妖怪ウォッチ2機、第3弾までのメダルほぼ全種を見せながら笑顔で話すのは整体業を営む宮田さん。その収集に燃やす情熱は、もはや“妖怪”レベルだ。
「朝はメダルが入荷される率が高いという“噂”のコンビニに毎日顔を出します。仕事帰りにも抽選でレアな“大吉メダル”が当たる機械に閉店まで張り付いて……。自宅では寝る間際まで抜けている番号のメダルをオークションで競り落としていますね(苦笑)」
朝・昼・晩、妖怪ウォッチ漬け。休日も近所の大型スーパーにメダルが入荷するという情報が入れば、家族総出は基本、自分の両親に頼み並んでもらうとか……。
「妻は『いい加減にして!』と怒っていますが、妻も妖怪メダルのガチャガチャを発見すれば条件反射的に何百円も注ぎ込みます(笑)」
もはやちょっとした洗脳状態。子どもは大喜びかと思いきや、父の許可なくメダルに触れることはできないんだとか。
「子どもって基本扱いが雑じゃないですかー。バインダーから取り出す時に傷ついたり、2歳ぐらいの子どもは舐めようとしたり。だから僕がいない時は持ち出しも禁止。他の子どもに盗まれる可能性だってありますからね!」
レアメダルは子どもでも眺める程度で、遊ぶのは重複するノーマルメダル。それって、もはや子どものものではないのでは?
「そうかもしれませんねー。子どもの頃にキン消し、ビックリマンを集めていたので、収集熱が再燃した感じ。コンプリートされた妖怪メダルを眺めなら、一杯飲むのが最近の贅沢ですね(笑)」
8月発売の新型妖怪ウォッチは形式が代わり、現在収集しているメダルが使えない。宮田さんは「これで引退したい」と話すが、「現物を見たらついつい買ってしまう……」とも苦笑い。収集妖怪、とり憑いている?
取材・文/加藤カジカ
― 大人がハマる[子どものおもちゃ]偏愛図鑑【2】 ―
『DX妖怪ウォッチ』 220種類以上のメダルを識別可能な番組完全連動商品 |
『DX妖怪ウォッチ タイプ零式』 「Zメダル」と「古典メダル」をセットすると劇中同様の音声遊びが楽しめる |
ハッシュタグ