ラブホ清掃員が見た客室の“地獄絵図”。風呂場のドアを開けると「“事件”だと思った」――仰天ニュース傑作選
2024年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。今回は「ラブホ珍事件」部門、元従業員などに取材した数々のエピソードから第7位の記事はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年6月28日 記事は取材時の状況)
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さまざまな事情を抱えた人たちが利用するラブホテル。一般的には、ドキドキ、ワクワクしながら、ときにはソワソワと向かう場所だ。
実家がラブホ街にあり、学生時代はラブホで清掃員のアルバイトをしていた前田裕子さん(仮名・20代)。今回は、驚いた“性癖のもつれ”や“ラブホのゴミ問題”について教えてくれた。
前田さんがラブホで働いていたころ、たまに珍客たちに遭遇することがあった。
「決して男女の“痴情のもつれ”ではないんです。どちらかと言えば“性癖のもつれ”といいますか……」
「元気に働くぞ」と意気込んで、先輩といっしょに使用後の部屋のドアを開けた前田さん。すると先輩が「何かが違うね……」と言い放ったそうだ。何のことか分からず、むしろ「部屋がキレイに使用されていてラッキー」と思ったのだという。
前田さんが風呂場、先輩がベッドの清掃を担当することになった。前田さんはドアを開け、先輩は布団をめくると……。2人ほぼ同時に叫んだ。
「ギャーー!(前田さん)」
「やっぱりか!(先輩)」
浴室は血まみれで、シーツにはおびただしい量の血が付着していた。まさに地獄絵図。“事件”だと思ったそうで、「オーナー呼びますか?」と慌てる前田さんに対し、先輩は冷静に「大丈夫! 事件じゃないから! 性癖だから!」と言う。
前田さんはフリーズ……。初めての出来事で半泣き状態のまま、血を含めた清掃を終わらせたそうだ。シーツの下に敷かれた防水シートのおかげで、マットレスは無事だった。
「先輩に詳しく聞くと、血が好きなカップルがいるらしいんです」
その後、事務所内でもその話題で盛り上がった。定期的に来る客にとって、前田さんたち清掃員が“この惨状を見て片づけるところまでが性癖”に含まれているのだという。すると、ある先輩が、「多分、2~3組はいるわよね」と話し始め、前田さんは唖然とした。
また、ほかにも“性癖がもつれた”常連のカップルがいたと、前田さんは明かしてくれた。それが“露出好き”だ。とはいえ、“露出好き”はどうやら「神客」に分類されるらしい。
「先輩たちはみんな、『露出好きは実害がないし、部屋も汚さないからいい』と言っていました。『廊下で遭遇して、こっちが悲鳴なんてあげちゃったときには、かなりうれしそうよねぇ』とも。性癖ってすごいと知った出来事でした」
“地獄絵図”に思わず悲鳴
従業員から「神客」といわれる性癖
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