SKE48、違いで魅せた3回目の紅白。同時に4回連続出場への挑戦始まる
12/31、SKE48が3年連続となる紅白出場を果たした。
3度目となる今回は姉妹グループでもあるNMB48と同枠内での参加。NMB48と兼任するメンバー2人(山田菜々・渡辺美優紀)は参加できなかったが、時間帯にしばられることなどはなく、残る63人全員でのパフォーマンスを披露した。
事前記者会見で北川綾巴が「寝転がって始まる」と言ったように、舞台上にはメンバーが横たわり、中央に白系の衣装を着た松井珠理奈・松井玲奈が立っているというスタイルでスタート。曲開始とともに他のメンバーが立ち上がる。サビでは一斉にメンバーの衣装が太陽を意識したと思われるオレンジ色に変化した。今年は曲目がバラードの「不器用太陽」だったこともあり、「今年は大技と言うよりはカメラワークがしやすくテレビ映えする演出を考えた」と関係者が話したように色鮮やかなパフォーマンスを披露してくれた。また、続く郷ひろみの番ではバナナマン・日村・NMB48と盛り上げ役として参加、ステージに花を添えた。
しかし、NMB48と同枠だったため出演時間自体は例年より少なくなったように感じた。この状況に内部でも危機感があったのか、リハーサル時の松井珠理奈は恒例のダジャレを封印。「今年考えたダジャレは来年にとっておきます」と連続出場への思いを滲ませた。
さらには、あるメンバーが「(紅白に出られるということが)どれだけ特別か、どれだけ幸せか、もっと感じてほしい」と内側にむけた内容のブログを掲載した。
そのメンバーというのが、すでに’15年3月での卒業を発表している1期生の佐藤実絵子だ。彼女は’08年より6年間SKE48に在籍し、2期生の前田栄子(後にSDN48に移籍し、手束真知子と名前を変える)がいなくなった’09年の12月以降、最年長メンバーとしてグループを支えてきた。公演やコンサートでの全力のパフォーマンス、何ごとにも手を抜かない真面目な性格でファンからの信頼も厚く、彼女が公演で務めた楽曲「あなたとクリスマスイヴ」は、’13年の「SKE48リクエストアワー セットリストベスト50」で1位を獲得するなど印象的な活躍もしてきた。
そんな彼女が最後の紅白歌合戦を前にして、初出場の記者会見前の出来事を引き合いに出し、”紅白という場所が特別な場所“だという思いを伝えていた。現在は連続出場を続けるSKE48ではあるが、当たり前に紅白歌合戦に出してもらえると思ってはいけない。SKE48に立ち上げから在籍し、今に至るまで辛い時期も知る彼女だからこそ、後輩たちに対するメッセージを残したかったのかもしれない。
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例年とは違った雰囲気で視聴者を楽しませてくれたSKE48だったが、さらなる成長を遂げるため、今一度気持ちを奮い立たせる必要があるのかもしれない。’15年は、ぜひとも国民的に認知されるヒット曲を引っさげて、紅白歌合戦という年末の祭典に4回連続4回目の出場してくれることを期待したい。 <取材・文・撮影/ヤスオ 撮影/西田周平>
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