SKE48・青木詩織「焼津に生まれてよかった」最後の凱旋ライブで伝えたかったこと
11月4日、アイドルグループ・SKE48の青木詩織が、地元・静岡県焼津市の焼津文化会館にて「SKE48青木詩織 卒業記念凱旋LIVE ~それを青春と呼ぶ日~」を開催した。11月30日にグループから卒業を発表している青木にとって地元での最後のライブとなった。
2012年にSKE48の6期生オーディションに合格し、2013年にお披露目された青木は、研究生の期間を経て2015年にTeam KⅡの正規メンバーに昇格。同年には地元・焼津市のPR役を担う「やいづ親善大使」に任命され活動もスタート。焼津市のイベントや広告にも登場し、夏祭り「踊夏祭」ではメンバーを引き連れ野外ライブを実施するなど、後に続く地方出身メンバーの活動の雛形にもなった。
今回の凱旋ライブに参加するのは青木詩織、青木莉樺、荒井優希、伊藤実希、岡本彩夏、篠原京香、西井美桜、藤本冬香の8名。全員がTeam KⅡのメンバーだ。またライブも入場無料で実施され、約1200名を招待するという異例の対応がなされた。会場にはファンだけでなく焼津市民も、青木の地元での晴れ姿を見届けるべく訪れていた。
会場前にはこれまで青木が出演してきた焼津市のポスターをはじめ、地元の出店やフラワースタンドが並ぶなど、温かな歓迎ムードに包まれていた。恒例の開演前の影アナウンスでは、本ライブの主役である青木が「みなさんこんばんは!みなさん焼津へようこそ!楽しんでますか!?こうした形で焼津に帰って来られるとは思っていなかったので本当に幸せです。今日は思い出に残る良い一日にしましょう!」と呼びかけ盛り上げる。
開演時間となり会場中が青・黄色・白のサイリウムカラー(青木詩織のメンバーカラー)に染まるなか、『あの頃の君を見つけた』からライブはスタートした。イントロの終わり、センターポジションでスポットライトを浴びて振り向く青木を見つけると、会場中から大きな歓声と共に「おしりんコール」が沸き起こった。フルサイズで歌唱される中で、2番で歌われる歌詞の一節一節から“卒業までの時間はないのだ“と伝えられる。今、目にしている光景が思い出に変わる前に、悔いを残さないようにメンバーたちはパフォーマンスで魅せ、ファンはコールとMIXで応えていく。続いて披露したのは2018年の「踊夏祭」ミニライブでも披露した『いきなりパンチライン』。情熱的な歌詞とダンスに会場はさらに熱を帯びていく。楽曲冒頭から常に声を上げ続ける『Stand by you』で声量が絶対値を超えたところで、「サビで回るところ、踊ってみたかったの!」と話す『青春Growing』で笑顔の花を咲かせた。
4曲を披露し終え、既にライブ一本分の汗と熱量を見せるメンバーたち。自己紹介のコーナーで荒井は、会場から寄せられる青木への声援に「おしりんさんがスターすぎる!」と感嘆。「鳴り止まない歓声……」と言いかけたところで静まってしまった会場に、「いや鳴り止んだ」と青木がツッコみ和ます一幕も。“おしゆき”コンビの掛け合いは場所を問わない。今回のライブで焼津を初めて訪れたという岡本は「焼津のみなさんが本当に暖かくて素敵な場所だなって思いました」と感動し、篠原も「美味しいご飯がいっぱい食べられてすごく幸せです!」と満面の笑顔を見せた。
「思い出に残る良い一日にしましょう!」
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