マンション[住民マナーのトラブル]ワースト5とは?
リライフプラスvol.17』の発売と、リノベーション情報サイト「リノベりす」の1周年を記念して、リノベーションイベント<リノベフェス!>が開催される。インテリア通として知られるタレント・ちはるさんに迫るトークセッションをはじめ、1社につき3分間で本気のプレゼンをする「人気リノベ会社10社対決」など、リノベ検討中の人は必見だ。3月20日(金)18:30 開場、19:00START。場所は「MARUNOUCHI READING STYLE(マルノウチリーディングスタイル)」。参加費無料(ソフトドリンク付き)で定員60名。イベントの詳細⇒http://renoverisu.jp/feature/p/new22/ <取材・文/リライフプラス編集部>
取材協力/さくら事務所 土屋輝之氏(マンション管理コンサルタント)
個人向けの不動産コンサルティング会社。不動産調査、ホームインスペクション(住宅診断) 等を行い、売り手側の論理ではなく第三者的な立場で的確な調査報告・アドバイスを提供。 http://www.sakurajimusyo.com/
●リノベーション情報サイト「リノベりす」 http://renoverisu.jp/
●リライフプラス編集部公式ブログ http://blog.livedoor.jp/relifekk/
当然のことだが「マンションは買ったら終わり」ではなく、むしろ買ってからがスタート。住民間のコミュニケーションも発生するし、多額のローンを組んで買った大切な資産であるマンションの資産価値が下がらないよう“管理”していかなければならない。さまざまなトラブルに直面することだってあり得る。
「国土交通省が5年ごとに発表する『マンション総合調査』によると、トラブルの発生率は少し下がっています。また、規模の大きいマンションのほうが発生率が高い傾向にあります」と話すのは、さくら事務所でマンション管理コンサルタントを務める土屋輝之氏。賃貸住宅と分譲マンションで大きく異なるのは“管理”が発生する点だ。
「マンションの管理は、任せておけばすべて管理会社がやってくれるものだと思っている方や、管理組合を町内会のような親睦目的のものと思っている方が、まだまだいるのが現状です。これは管理についての説明をきちんとしないマンション販売の方法にも問題があるのですが、トラブルへの対処も含め、マンションの管理は管理組合が管理会社にきちんと指示をして行わせるものであり、そもそも管理組合というのは共用部分の維持管理を行うことを目的としたもので、会社組織と同様に、マンションを経営するような感覚で運営することが必要なのです」と土屋氏は続ける。
◆トラブルを回避するために購入前にできることは?
統計によると、もっとも多いのが居住者のマナーに関するトラブル、次に多いのが建物の不具合に関するトラブル、の順となっている。住民マナーのトラブルについては、さまざまな価値観を持つ人が集まって暮らす集合住宅では、なかなか避けて通るのが難しい問題といえる。では、できるだけそうしたトラブルを回避するにはどうしたらよいのか?
「購入前に管理規約・細則・総会議案書に目を通すことで、かなりいろいろなことがわかります。また、マンション内でヒアリングをするのも有効でしょう」と土屋氏。建物の不具合に関するトラブルで多いのは「外壁タイル、漏水・浸水、建物構造」に関するものがワースト3だ。
「これらについては、総会議案書のほかに修繕履歴、点検記録などをチェックすること。また、契約前に売主宛に現在・過去のトラブルの有無を書面で質問する方法もあります。いずれにせよ、他人任せにするのではなく“管理”するという意識を持つことがもっとも重要です」
◆住民マナーのトラブル ワースト5
・タバコ
近年、相談が急増し、裁判になったケースもあるほど深刻なのが喫煙トラブル。24時間換気システムによる影響もあり、バルコニーでの喫煙だけでなく、室内や換気扇の下での喫煙であってもニオイが伝わってしまうケースも。
・騒音
「子どもの足音がうるさい」というスタンダードなものから「カーテンを閉める音が聞こえる」、「隣室の話し声が聞こえる」といったものまで、音に関するトラブルは個々の主観により感じ方に大きな差があるため、解決が困難なケースも多い。
・駐輪
築年の古いマンションの場合、高さ不足でチャイルドシート付き自転車がラックに載せられないケースも。駐輪スペースが不足しているため、家族全員の自転車が置けず、共用廊下に自転車を置いてしまってトラブルになる場合もある。
・駐車
以前は駐車場不足によるトラブルが多かったが、近年はドライバーのマナーに関するトラブルや、利用者が少なくなったことによって管理費不足に陥り、会計が圧迫される等の問題も。機械式駐車場の維持管理に関するトラブルも多い。
・ペット
築年の古いマンションに多いのは、ペット飼育不可なのに飼っている、細則の制限を超えるサイズや頭数のペットを飼っているといったケース。飼育可の場合でも、エレベーター内では抱きかかえる等のルールを守らずトラブルになる場合もある。
ちなみに、こうしたトラブル以外にも、マンションの事例を紹介する雑誌『リライフプラス』の最新号『
『リライフプラス vol.17』 リノベーション専門誌 |
ハッシュタグ