山深い地で1300年続く“世界最古”の旅館『慶雲館』――「欲をかくな・儲けはほどほどに」の経営方針
―[創業500年以上の日本企業]―
日本は世界一の“老舗大国”だという。その中でも特に古い、500年以上の歴史を持つ「超・老舗企業」を紹介。その持続可能な経営の秘密とは!?
山深い地で1300年続く“世界最古”の旅館『慶雲館』 ~(山梨県南巨摩郡)705(慶雲2)年創業~
飛鳥時代の705年。藤原鎌足の長男藤原真人がこの地に流浪した際、狩猟の途中に湯川のほとりで岩間から噴き出す熱湯を発見した。険しい山に道を開き、湯つぼをつくるなどして開湯されたのが慶雲館の起源だ。 「世界最古の旅館」としてギネス認定され、老舗企業としても世界第2位の歴史を持つ。武田信玄の重臣・穴山梅雪から贈られた銅鑼は、家宝として現在も残っている。 開湯当初からの自然湧水に加え、’06年に掘削し掘り当てた自噴泉を合わせると、毎分2000リットルの湯量を誇る。しかも自噴泉の温度は52℃の適温で、水圧も十分すぎるほどにあることから、館内すべての風呂・シャワー・給湯に至るまで一切加温・加水なしの本物の源泉かけ流し。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1023952 大浴場だけでなく部屋付き露天風呂まで常に豊かなお湯で溢れている。またpH9.4の高アルカリの湯は滑らかで肌に良く、52代目当主の深澤雄二社長は「泉質日本一の温泉」だと胸を張る。ハッシュタグ