ラグビー女子“サクラセブンズ”の素顔「女性ばかりの集団なので、昔はいろいろありました」
現在、にわかに注目を集めている、7人制(セブンズ)ラグビー女子日本代表、通称“サクラセブンズ”。チームを支える主将の中村知春選手、FWリーダーの冨田真紀子選手、京都大学文学部卒の頭脳派、竹内亜弥選手の「社会人組」にリオ五輪に向けてチームへの思いを聞いた。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1028233 (中村知春選手&竹内亜弥選手の川柳で詠む「リオへの抱負」)
――10代から30代までと年齢の幅こそあるものの、女性ばかりの集団ならではの“難しさ”もありそうだがチームの雰囲気はどうか。
冨田:最近はいいですね。昔のほうがいろいろあったかも(笑)。
中村:個性的な選手が多いですが、年間200日以上も一緒にいると、もう家族みたいになりますね。
竹内:良いところもイヤなところもお互いにわかっている。例えば学校で同じクラスになっても絶対に友達にならないようなコが、同部屋でも全然大丈夫(笑)。
中村:よく「キャプテンとして何に気をつけていますか」と聞かれますが、特別に何かをしていることはないです。ほとんど同じようなメンバーで何年もやれば、みんなそのぶん成長するものですよ。
――リオ五輪出場を決めた直後には、セブンズワールドシリーズ(WS)初戦のドバイ大会に出場し、12チーム中9位に終わった。昨季3位のオーストラリア(0―43)や同4位のイングランド(0―35)には、大敗を喫してしまった。
冨田:私たちも成長していますが、世界はそれ以上に成長しています。
中村:五輪出場決定から中3日の試合で、フワッと入ってしまった部分はあった。ただ、この時期に世界のトップ4との差を知れたことはラッキーでした。
竹内:今回は負けましたが、この後も五輪までにWSで強豪と戦えるのは大きい。
中村:こんなことで、五輪でメダルを狙えるのかと言われるのはわかります。でも、去年の今ごろは本当に中国に勝てるのかとか、リオに行けるのか、と言われながらそれをことごとく裏切ってきたので、この先も大丈夫だと思います。
――自分たちの成長に驚き、楽しんでいるというサクラセブンズの3人。リオでは金メダルを目指し、そして世界を驚かせてほしい。
●サクラセブンズ今後の予定
女子セブンズ・ワールドシリーズ2015-2016
・ブラジル・サンパウロ大会(2月20~21日)
・アメリカ・アトランタ大会(4月8~9日)
・カナダ・ラングフォード大会(4月16~17日)
・リオデジャネイロ五輪(8月5日開幕)
取材・文/栗原正夫 撮影/佐野美樹 再構成/SPA!編集部
― 7人制ラグビー女子日本代表[サクラセブンズ]の素顔 ―

【冨田真紀子選手】五輪で世界一になって日の丸の国旗が掲げられる瞬間を見るのが、ずっと夢でした。せっかくリオ五輪に行けるなら、ドーベルマンみたいな鋭いタックルを連発し、自分自身で国旗が掲げられる瞬間を見たい

【中村知春選手】『週刊SPA!』にかけてみました。私たちが目指しているのは、運動量を生かした粘り強いディフェンスと世界一テンポの速いアタック。リオでは、魅力的なプレーでオジさんたちも惹きつけたいと思います(笑)
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