今から始める「インフルエンザ対策」。まずは“よく笑う”ことから
寒さも本格的となったこの季節。Yahoo!検索などの「ビッグデータで見るインフルエンザ 流行予測マップ」(http://influenza.yahoo.co.jp/)によると、今年のインフルエンザの流行のピークは1月25日にやってくると言われている。
以下にインフルエンザ予防の基本をまとめているが、ここに書かれたことはよく知られたもの。それ以外にも免疫力を向上させる方法があるようだ。
インフルエンザの基本予防対策
1. 流行前のワクチン接種
2. 飛沫感染対策としての咳エチケット(マスクを着用するなど)
3. 外出後のうがい・手洗い
4. 適度な湿度の保持
5. 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
6. 人混みや繁華街への外出をなるべく控える
もちろん、仕事に勉強に忙しく、なかなか睡眠時間を確保できないという人も多いだろう。インフルエンザ対策には、目を閉じて横になってカラダを休めるだけでも、免疫力が高まり効果的だと言われている。睡眠不足だという人は、10〜20分の昼寝をするだけでも免疫力アップに繋がるようだ。
また、“よく笑う”ことで起こる興奮は、脳が免疫力をつかさどる部分にダイレクトに伝わり、その刺激を受けて、神経ペプチドが生産される。これが、血液やリンパ液に流れ込んでNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させるという。NK細胞は、ウイルス感染や細胞の悪性化などによって体内に異常な細胞が発生した際に、すぐさまそれらを攻撃する初期防衛機構として働くもの。
バランスのよい食事に加え、ヨーグルトやチーズに含まれる乳酸菌を摂取することも大切だ。なかでもチーズ発酵に使用される「プラズマ乳酸菌」は、対ウイルス免疫の司令塔の役割を果たすpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化し、いくつもの役割を持つ免疫細胞のすべての種類を活性化させ、総合的なウイルス感染防御システムを強化する。
岩手医科大学医学部公衆衛生学講座の坂田清美教授は「プラズマ乳酸菌は、対ウイルス免疫の司令塔に直接働きかけ、その司令塔によって免疫システム全体が活性化され、感染防御システムがパワーアップしたと考えられます」と話す。
実際に、岩手県雫石(しずくいし)町の小中学校では、プラズマ乳酸菌を摂取して、インフルエンザ罹患率を3分の1程度に下げたという最新の研究結果が発表されている。油断せず、健康管理を心がけてほしい。 <取材・文/北村篤裕>
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