更新日:2022年06月29日 09:58
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日本でテロに狙われやすい場所はドコ?

 そうして黒井氏が挙げたのは下記のエリアだ。こうして国内で用心することも重要だが、それよりも、「海外に行った際にテロに巻き込まれる確率のほうが高いのではないか」と黒井氏は続ける。
黒井文太郎氏

黒井文太郎氏

「海外でテロに巻き込まれてしまった場合、パッと見でイスラム教徒ではないと判別される日本人も必ず標的とされます。もしくは『日本人はカネになる』と、すぐには殺されず拉致監禁される可能性も高い。万が一テロに遭遇したら、とにかく逃げるか身を隠すことで、目立たないようにするのが鉄則。基本的に犯人は初めてのテロで焦っているから、少しでも抵抗するとすぐに殺されかねません」  パリの同時多発テロの折、劇場で襲撃に遭っても生還した人は、テロリストの前で死んだふりをして死を免れたという。これもまた、テロ多発時代を生き抜く知恵だ。

テロで狙われやすい場所

●観光地 大使館やサミット開催地など警備が強い場所より、たくさんの人が集まり、気軽に行き来できる観光地が危ない 観光地●欧米人の多い街 イスラム国は主に白人をターゲットとするため、日本なら六本木など欧米人が多い街に要注意 欧米人の多い街●地下鉄(ラッシュ時) ガソリンによる放火など、比較的実行が容易な手段で大きな被害を出せるだけに、テロ集団から狙われやすい 地下鉄(ラッシュ時)【黒井文太郎氏】 ’63年生まれ。軍事ジャーナリスト。『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、軍事ジャーナリストに。著書に『イスラム国の正体』(ベスト新書) ― [死亡リスク]をゼロにする技術 ―
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イスラム国の正体

中東問題に詳しい軍事ジャーナリストが、狂気の残虐集団の真実の姿を伝える衝撃の一冊。

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