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老人ホーム“闇介護”の実態――入居者に風俗やパチンコのお世話も!?

馬鹿にはできない“裏収入”は日常化

 給料は手取りで18万円。“手間賃”は貴重な生活費の一部だと吉井氏は話す。 「ウチは富裕層向けの老人ホームなので、給料は安くても職員の数はほかに比べると多い。だから、勤務時間に外に連れていったり、通常業務外のことにも対応できるんです。まあ、入所者はわがままな人も多いので大変ですけどね。この前も『ソープに行きたい!』と言われて送迎したり、昼キャバに興味を持った人に『行ってみたい』とせがまれて引率したこともあります」  だが、お金を受け取ることに後ろめたさは感じないのだろうか? ド底辺化する[介護現場]の闇「ないですね。入居者にはパチンコ好きが多く、週1回ペースで地元のホールに連れていくんですけど、私が打たずにベンチで座っていると『ボーッとしててもつまらんだろ』って1万円をくれる人もいます。みんな我々が低賃金なのを知っているんです」  こうして得た収入は1か月トータルで7万円ほどになるという。 「自分の中では手当やチップという認識ですね。けど、入所者を単なる金づると見ているわけではなく、職員としてのケジメはつけつつも同時に年の離れた友人としていい関係が築けるように努力しているんです。定期的に深夜のAV観賞会を開いたり、ネットのエロ動画を観たいという入所者のためにパソコンの使い方を教えてあげたこともあります。決してお金だけの割り切った関係ではないんです」  おおっぴらにできないサービスを両者合意で行う、いわば“闇介護”は今後、増えるかもしれない。 ― ド底辺化する[介護現場]の闇 ―
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