更新日:2022年07月02日 09:58
エンタメ

いま世界中でマイケル・ジャクソンの音楽が熱烈に再評価される理由とは?

生前に音楽的評価が語られにくかった理由

 1979年、『Off The Wall』をリリースした頃のマイケルは、「ジャクソン5」「ジャクソンズ」という兄弟グループ期を経て、ソロとして退路を断つ覚悟で音楽的追及をはじめた時期とされている。その歳、弱冠20歳。  20歳の頃に生み出した音楽が、約40年のときを経て後進のアーティストに多大な影響を与え、また世界中で再評価されている現在。そのシーンを、マイケル本人は目にすることはできない。林氏は、この事実について以下のように語る。 林:生前のマイケルはやはり、音楽よりもゴシップ的な面で語られることのほうが多かったんですよね。スターの宿命なのかもしれませんが、そのせいで音楽面に光があたりづらかった。でも、彼の音楽はこんなにも影響を与えていたんだ、ということが亡くなってある程度経ってようやく純粋に語られ、また見えやすくなってきているのではないでしょうか。  世界を変えたダンスパフォーマンス。幼少期からリリースしてきた膨大な作品群。マイケル・ジャクソンが残したこれらの影響は、これからも様々な形で世に光を放ち続けていくことだろう。 「マイケル・ジャクソンから、今後も目が離せない」――これは30年前の文章ではない。 <取材・文/宇佐美連三>
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新R&B教室 マイケル・ジャクソンでつながる ソウル/ブギー・ディスク・ガイド1995-2016 (SPACE SHOWER BOOks)

最強のR&Bジャーナリストコンビが現行R&Bの文脈で語るキング・オブ・ポップの音盤レビューと、マイケルが好きならこれも聴け!な進化系R&Bを200枚強選盤。R&B/ソウルにおけるマイケル・ジャクソンとは何だったのか、何でありつづけるのか?
モータウンのソロ時代やジャクソン5、ジャクソンズ、ジャネット、MJを輝かせた各時代のプロデューサー/ソングライターたち、MJのカヴァー、サンプリング曲も紹介。MJファンはもちろん、R&B初心者からマニアまで読んで楽しめるディスクガイド。

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