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嵐の“転売防止”顔認証チケットはファンを幸せにできるのか? 急用で行けず涙する人も

「『花より男子』の漫画とドラマが好きで、ドラマ放送時からずっと嵐を応援していました。1年間のうち、嵐が近場でコンサートをやってくれる機会もほんのわずかで、毎回落選ばかりだったんですが、ついにサンドーム福井の全国アリーナツアーに当選したんです。でも悲しいことに、休日出勤になってしまって。もともと転売なんてするつもりはないし、本人確認があるから友人に譲ってあげることもできない。このまま破いて捨てちゃうことになるんでしょうか……」  嵐のチケットは“日本一入手困難”と言われ、1万円のチケットが数十万円の価値にまで高騰するという。人気のチケットを高額転売することで、簡単に大きな報酬を得られてしまうわけだ。そういった転売を防ごうと、音楽業界ではコンサート入場時の「顔認証」による本人確認を導入し、いま対策に乗り出している。  一方で、純粋な気持ちでアーティストを応援し、やむを得ずコンサートに行けなくなってしまうファンがいることも事実だ。転売は防げたとしても、チケットを入手した本人が行けないとなれば、その貴重な座席は空席となるだろう。  ファンの思いだけは破り捨てられない、アーティストとの幸せな関係がこれからも築かれることを祈りたい。 <取材・文/北村篤裕>
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