更新日:2022年07月07日 19:01
デジタル

スマホの被害も激増中。進化を続けるサイバー犯罪の巧妙すぎる手口

スマホを狙った不正アプリも年々急増中

 このようなサイバー犯罪の標的となっているのはPCだけではない。スマートフォンから被害を受けたケースも多数報告されているという。 「スマホの場合、不正アプリをインストールしてしまったがために端末から連絡先情報や写真データを抜かれたり、遠隔操作を受けてしまうケースが増えています。昨年12月時点で不正アプリの数はなんと1000万アプリを突破。一昨年12月で約426万アプリ、2年前で約139万アプリでしたので、まさに毎年倍以上の勢いで膨れ上がっているんです」 トレンドマイクロ シニアスペシャリスト 高橋昌也 ちなみにこの1000万という数字は、そのほとんどがAndroid向けアプリなのだとか。 「iPhoneは、原則としてApp storeからしかアプリを入手できないのですが、AndroidではGoogle Playやキャリアなどが提供する正規マーケットに加えて、第三者が運営する各サイトからもアプリを入手可能です。防御策の大前提として、正規のアプリマーケットからのみアプリをダウンロードするべきです。とはいえ正規マーケットにも不正アプリが紛れていることもまれにあるため、ダウンロードする前には必ずそのアプリのレビュー、評価を判断基準とするというのが効果的かと思います」  利便性を謳った無料アプリだとつい気軽にダウンロードしてしまいたくなるが、まずはみずからの目でその信頼性を吟味すること。また、最近は「ウイルスバスターモバイル」などスマホ向けのセキュリティソフトも各社から発売されている。これらを利用するのも効果的な防衛策だ。 <取材・文/日刊SPA!編集部> 【高橋 昌也 たかはし・まさや】 トレンドマイクロ株式会社 シニアスペシャリスト。ウイルスバスターなどの個人向け製品/サービスのマーケティングを担当。企業や団体のセキュリティインシデント発生予防、被害の最小化を行うTrendMicro Security Incident Response Teamのメンバー。http://safe.trendmicro.jp/
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