人気競馬ブロガーが2016ダービー予想をこっそり教える
では、ヴァンキッシュランの対抗馬は誰なのか。
「デムーロ騎手が騎乗するリオンディーズでしょう。今、時代は外国人騎手ですし、去年もダービーを勝っています。午前中のレースや賞金の低いレースでは、なかなかあてにならないところもありますが、大舞台になると思い切りの良さと勝負強さは違うものがあって、多少無茶をしてでも突っ込んでくる。デムーロは大きいレースでは頼りになりますね」
この馬は3歳になってから2戦して勝てておらず、皐月賞は暴走気味に前に行って、最後は結局捕まってしまい、4着から降着されての5着だった。しかし、TARO氏は、厳しい流れのレースをよく踏ん張ったと評価する。
「皐月賞当日は毎時20メートル以上の風が吹く異常な気象条件でした。その中でリオンディーズは向かい風の中オーバーペース気味に前に行ってしまったのです。そういう意味で非常に厳しいレースで、外から伸びる馬が上位に来たレースにもかかわらず、その中ではよく粘っていた。内でもみあってるうちに外から差されたという展開ですね」
さらに、血統的にも買い材料は多い。シーザリオという母馬はオークス(東京競馬場2400メートル)を勝っていて、シーザリオの子供のエピファネイアはダービーで2着と好走し、ジャパンカップ(東京競馬場2400メートル)も勝っている。誰の目にも、リオンディーズがこの舞台に高い適性を持っているように映る。
「おそらく2番人気くらいになるでしょうね。皐月賞で1、2、3、4着の馬がダービーでは人気になる。今回の皐月賞で1着になった馬は伏兵だったので、そこが今回のダービー予想を難しくさせているわけです。皐月賞の1着、2着は展開に助けられた部分があった。だから1着から4着の順番が逆転するかもということは考えられるわけです」
今の競馬界は外国人騎手の時代と言われるが、デムーロと並んでその立役者であるルメールの騎乗馬はどうか。
「サトノダイヤモンドですね。皐月賞は一番人気ながら3着でした。早めに動いてしまった分、最後に伸びがなかった。この馬は広いコースのほうが適正があるので、東京競馬場に変わるというのは明らかにプラスです。凄く賢い馬で変な癖もなく、3着までにくるという意味での安定感があります」
ルメールの騎乗スタイルは、この馬によく合っているとTAROさんは指摘する。
「ルメール騎手は外国人騎手の中では日本人的な乗り方をする騎手です。ほかとの調和というか、突っ込まずに引くと言う感覚。大一番での強さという意味では、デムーロ騎手の方に軍配。ルメール騎手はアベレージヒッターで、デムーロ騎手はホームランバッターといった感じでしょうね。操縦性の高いこの馬と騎手がよくあっていると思います」
「サトノ」を冠したこの馬は、パチンコ・パチスロメーカーのSammyの社長、里見治氏の所有。里見氏は馬主として過去に1度もG1を勝ったことがなく、去年のダービーでも2着と3着どまり。G1制覇は悲願だが、「サトノ~」は勝てないというジンクスは打ち破れるのだろうか。
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