「高血圧の人は味噌汁を飲んじゃだめ」という説は本当に正しいのか?
脂肪分・糖分なども摂りすぎは病因になるが、塩分摂取量だけを考えた場合、例えばご飯に味噌汁、漬物、焼き魚の朝食なら、これをパンとミルク、サラダにするだけで、一日の摂取食塩量を減らすことができると河野氏。
ただ、「味噌汁=塩分の摂りすぎ」なので飲まないほうがいいという風潮には、「和食が完全に駄目なのではなく、味噌汁も具だくさんにして一日1杯程度なら問題はないでしょう。煮物もだしを効かせれば、醤油を控えることができます。魚や野菜も素材のうま味を生かす調理を心掛けることで、塩分過多は防げるはずです」
高血圧はまた胃がんリスクにも繋がるといわれる。洋食も濃い味にしては意味がないが、和洋うまく組み合わせ、食を楽しみながら健康管理にも努めたいところだ。
<正解はこうだ>
具だくさんの味噌汁であれば一日1杯は大丈夫
【河野雄平氏】
帝京大学福岡医療技術学部医療技術学科長・教授。’74年、九州大学医学部を卒業。専門は高血圧。『別冊NHKきょうの健康 高血圧 無理なく、自分で下げる』(NHK出版)を監修。国立循環器病研究センター高血圧・腎臓科元部長
― [今どきの常識]どっちが正解なのか? ―
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『別冊NHKきょうの健康 高血圧 無理なく、自分で下げる』 これなら続く!高血圧対策の決定版 |
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