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東大出の多い大手生保 出世競争でやらせセクハラも

ブラック企業といえば、IT系・ベンチャー系企業の専売特許のように言われてきた。しかし、最近は名の知れた老舗・同族大手企業にも、そのような実態がある。昨年事件になった大王製紙を皮切りに、知られざる内部事情を暴く

◆勤務態度の監視や熾烈な出世争いに鬱社員も続出

元大手生保社員「社内でマイナス査定されて出世競争から一度でも外れたら、あとに残るのは定年までの転勤地獄。皆、生き残りに必死だし、ライバル同士の足の引っ張り合いも、そこまでするかってぐらい、えげつなかったですね」

そう語るのは、明治時代から続く生保会社で総合職だった、星野拓真さん(仮名・30歳)。8割近くを占める営業の女子社員を除いて、残り2割の総合職に就くのは、東大を筆頭に国立大出身のエリートばかり。そんな環境に加え、個々の働きぶりに対する社内の監視も異常に厳しく、皆ポイント稼ぎにしのぎを削っていたという。

「例えば、出社ひとつ取っても、始業は9時からなのに、30分前には皆、当然のように出社。そうすると次は8時に来るヤツが現れ始めて、さらにその前に来るヤツも出て……最終的に6時半とかが出てきてキリがない(苦笑)。昼休憩も同じで、正午のチャイムが鳴った瞬間に出ていくヤツは誰もいない。ガマン比べ的に12時半くらいまで皆やるから、実質、休憩は30分程度しかない。もう一事が万事そんな感じで……」

また、本来そういう意味で設けられたはずではない、本部のパワハラ相談室やセクハラ相談室が、ライバルを蹴落とす材料に使われることもあったという。

「優秀で、出世競争のトップグループをひた走っていた上司が、ある日、女子社員に『セクハラされた』とチクられて、突然会社に来なくなった。後で聞くと、子会社に出向させられたらしい。これは彼のライバルが、子飼いの女子社員を使ってやらせたって噂です。大手ゆえの事なかれ主義なのか、セクハラの事実は調査も確認もされず、一度でもチクリが入ったら、その人は基本的に終わり。制度を悪用されるわけです」

そんな社風だけに鬱になる社員もかなり多く、10人に1~2人は鬱になり、中期から長期の休業をした経験があるという。しかも、昔からそういった環境が恒常化しているためか、異常性に気づかない風土すら根づいているという。

― 老舗・同族[大手ブラック企業]社員の叫び声【1】 ―




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