「海外口座で資産フライト」を試みて大損した人々
◆売り上げの一部を送金。税務署に筒抜けだった
――岡田直也さん(仮名・42歳)/飲食店経営/追徴課税 ▲370万円
脱税目的で海外口座に送金していた岡田さん。
「『100万円未満の海外送金なら税務署に報告されない』というネットの情報を信じ、4年ほど前から店の売り上げを隠すため、一部を毎月のように香港に開設した口座に送金していた。総額が2000万円ほどになった昨年の夏、突然税務署から質問状が来た」
そこには岡田さんが香港に送金した金額と日付が羅列されていたという。青ざめて税理士に相談したところ、「100万円未満の送金は、確かに送金依頼した金融機関から税務署への報告義務はないが、税務署が調べようと思えば簡単に調べられる」とのこと。
結果、税務調査となり、修正申告するよう迫られたという。
「加算税と延滞税で370万円を支払うことになった。もう懲り懲りですよ」
岡田さんの規模の金額でも、国税はしっかり監視しているのだ。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
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