炎上ですぐ放送中止になる日本のテレビ番組。でも、外国の悪趣味な番組を日本で流しても静観される謎
― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
【ネット利用のテレビ企画、リアル騒動に発展で中止に】
TBSのテレビ番組の企画がネットの影響により中止となった。この企画は、マンションに閉じ込められた芸人が、現場到着までの様子や閉じ込められた場所の状況などをTwitter上で公開。ユーザーが救出するという企画だったが、ユーザーの誤特定により無関係の場所に人が集まり、一般人に迷惑がかかるなどの問題に発展。局側が自主的に企画中止を発表した
子どもの頃は一般市民がターゲットになっているドッキリ映像とかをテレビで観た気がするのですが、最近は外国製の番組でしか観ないですよね。見かけるとしても、YouTubeとかで外国人がやってるようなものくらいですよね。。。
その昔、誰もがテレビを観ていたころは、好調なバラエティ番組はたいてい親御さんから非難されたりするような内容だったわけですけど、それでもそのまま放送を続けていた気がするんですよね。
ところが、若い人がテレビを観なくなってからのほうが、テレビ番組の影響が云々とかで、自主規制されることが増えた気がします。MTVで昔、放映されていた、『ジャッカス』という、まあ悪趣味で酷い番組があったのですが、映画化されて日本でも劇場公開されたりしてるんですよね。んでも、外国がやってることだから、、、ということで、日本のMTVで放送するなんてけしからん!みたいな話にはならなかったんですよね。
そんなわけで、閉じ込められた芸人さんをTwitterだけで探せるか的な番組の企画をTBSがやったら、Twitter上で探した人たちが間違えて芸人さんがいないマンションに10人ぐらい集まっちゃったりとかして、問題化して企画自体が中止されてしまったようです。
テレビを観ている人数は減っているのに、ネット上でほんの一部の人が騒いだりすると問題になっているように見えるので、文句をつける口実ができやすかったりします。んで、文句をつけること自体が目的化してる人が、それなりにいるんじゃないかという気がしてたりします。
広い感じで部屋を撮ると、こういう感じです。#クロちゃん救出#水曜日のダウンタウン pic.twitter.com/9UtCWFwP0W
— 安田大サーカス クロちゃんふわふわーすた (@kurochan96wawa) 2016年5月31日
似たような悪趣味番組でも、外国主導だと静観される謎
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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