全盛期の2割にまで減った「公衆電話」。今どこにある?
これらの傾向に加えて、留意すべきが「テレホンカード」の存在。現行の公衆電話機には「硬貨/カード式」と「カード専用機」の2種類あるのだが、後者がクセモノ。
「バッテリー切れでさまよったあげく、東京メトロ青山一丁目駅の構内でやっと公衆電話を見つけたら、まさかのテレカ専用機。しかも近くに券売機もなくて困った」とは、本欄担当編集の体験談(注・青山一丁目駅の構内には硬貨が使える端末もある)。
テレホンカードの販売数は、最盛期の156分の1まで激減しているというのに、いまだに約4%の公衆電話がテレホンカード専用なのだ(’10年度のデータより)。
ところで、テレホンカードには「磁気式」と「IC式」の2種類があったことを読者は覚えているだろうか? 後者は’06年にひっそりとサービスを終了している。つまり、万一に備えてテレカを財布に入れておくなら、磁気式でなければならない。実は筆者も、後生大事に財布に入れていたテレカがIC式だったために、いざテレカが必要になったシーンで途方にくれた経験がある。読者もぜひ、いま一度のチェックを!
【公衆電話を探すときに覚えておきたい5箇条】
1:駅で探すときは、構内で焦るよりも出口付近を探すと吉
2:コンビニをアテにしても徒労に終わることが多い
3:近くに警察署や小中学校があればラッキー
4:大通りなら、慌てず騒がず500m歩けば大体見つかる
5:磁気式のテレカを持ち歩いていると安心
取材・文/江沢 洋
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