スポーツ

女子7人制ラグビーはブラジルで大人気!? サクラセブンズの応援に行ってきた

―[リオ五輪]―
女子7人制ラグビーはブラジルで大人気!? サクラセブンズの応援に行ってきた

サクラセブンズはブラジルと戦った

 本誌でもインタビューを行った、女子7人制ラグビー「サクラセブンズ」の試合を観に会場まで馳せ参じた記者。会場のデオドロスタジアムはリオ市の中心街からは電車で40分ほどの郊外にある。コパカバーナ、バーハと巡ってきたが、今大会初めていく場所である。  デオドロ地区へは、リオ市の北部を走る、いわゆる地上を走る普通の電車「Super Via」に乗って向かう。この電車、マラカナンスタジアムを通る電車だが、スラムや治安のあまりよろしくない地域を通る電車ゆえ、記者は少し不安であった。  ひと昔前までは絶対に乗りたくない電車だったが、主要駅にはマシンガンを持った軍隊が常駐しており、強盗に襲われるとかそういった心配はなさそうであった。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1173912

駅を降りたらいきなり装甲車

 デオドロスタジアムの最寄り駅に到着すると、いきなり装甲車がお出迎え。明らかに郊外の駅なのに妙な緊張感。その疑問はスタジアムに向かう道で氷解することになる。

「軍用地につきセキュリティチェックにご協力ください」という注意書きに怯む

 なんと、このスタジアムのある場所は軍用地であった。施設の入り口で軍隊によるボディチェックを受けた記者。この日は撮影機材を持っていたので、金属探知機が反応しまくる。兵士は首から下げた取材章を見て「あぁ、記者ね。通って~」と意外や物腰が柔らかい。

騎馬兵があちこちに

 施設に入るとあまりに広大な敷地に呆然とする。馬術、ホッケー、ラグビー、近代五種が行われる会場はそのほとんどが軍用地で、五輪施設はほんの一部にすぎない。

大行列。ブラジル代表が出ることを失念していた…

 軍用地の入り口から歩くこと20分でようやく五輪施設の入り口に着いた。そこで見たのは大行列。前日取材に行っていた知り合いの記者から「7人制ラグビーは人もそれほどおらずのんびりしてますよ」と聞いていたが……今日はブラジル代表が登場する日であった。しかも相手はサクラセブンズ。会場周辺は二重三重の行列になっており、係員が必死で群衆整理にあたっている。  こんなにラグビーが人気だなんて……しかし話を聞いてみると「ラグビー? 見たことないんだよね」というブラジル人がなんと多いことか。チケットが比較的安価ゆえ「五輪の雰囲気を楽しみたい」という観客がほとんどなのだ。

だだっ広い会場。キックオフ時間を過ぎていて走る羽目に

 行列に並ぶこと約1時間、ようやく会場に入ったがそこからが長かった。キックオフが迫っていたので猛然と走る記者。1キロは走っただろうか、キックオフ3分後だったがなんとか滑りこんだ。

日本語の応援幕はひときわ目立っていた

 仮設のスタンドが囲むスタジアムは早くも「ブラジル!ブラジル!」の大合唱。ちょうどトライを奪われた直後で、ブラジル人が熱狂している。タックルにやはり興奮するようで、しきりに「捕まえろ!捕まえろ!」と言っている。

入ってみると牧歌的な会場であった

 前半に追いついた日本だったが、後半はブラジルに3トライを奪われ敗戦。ブラジル人たちは大興奮。会場に得点経過や雰囲気を盛り上げるDJがいたのだが、ブラジルを称える唄をマイクで熱唱すれば、観客が応えるという、まるでサッカーのような熱狂に包まれた。

ブラジルのトライに沸く会場

 その後もカナダ対イングランド、フィジー対コロンビア、アメリカ対オーストラリアの試合が行われたが、自国の試合が終わっても熱い声援を送り続けるブラジル人。アメリカにはやたらをブーイングをしていたが、反米で共闘する南米の空気としては仕方がないところだろう。

ブラジルにリベンジだ!

 なおサクラセブンズば順位決定戦で明日、再びブラジルと対戦する。今度はアウェイの雰囲気を払拭して、勝利をあげてほしい。 取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)
―[リオ五輪]―
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート