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リオ五輪閉会式で一躍注目、超絶ピアノジャズ「H ZETTRIO」の魅力

――メイクの理由は? M:素の状態ではステージに上がりたくないんです。メイクをすると意識が変わる。テンションが上がって写真の自画取りも恥ずかしがらずにできます(笑)。緊張するってわけじゃないんですけど、メイクすることでスイッチが入ります。 ――そしてメイク以上に見る者の度肝を抜くのが、激しいアクションのピアノパフォーマンスだと思います。“無重力奏法”はいつ頃から? M:PE’Zの頃から立って弾くのは好きだったんですが、それがどんどん過激になって今の(ジャンプしながら弾くような)スタイルになりました。自分で付けたんじゃないんですけど、ピアノを弾いている写真が宇宙遊泳しているように見えて、いつ頃からかそういう風に呼ばれています。 ――H ZETTRIOとしてこだわっている部分はどんなところでしょう? M:楽しさと爆発力ですね。PE’Zの「ジャズであってジャズでない」、既成概念に捕らわれない部分にも通じると思うんですけど、オーソドックスな流れの中で突如起こる異変、それがハマったときの面白さをつきつめていきたいです。狙ってやるというよりはステージのパッとした閃きを大切にしたい。ジャッキー・チェンの酔拳みたい感じで。僕はステージ前に酒は飲まないけど(笑)
――気になっているアーティストっていますか? M:うーん。あまり周りを気にしないというか。僕はサッカーが好きなんですけど、やっぱり上手い人が好きですね。テクニシャンの10番タイプ。ネイマールとか。南米系の選手ってプレーが独特でトリッキーなプレーをするじゃないですか。自分たちにも通じるところがあるかもしれませんが、瞬発力や閃きのあるものに惹かれます。 ――最後にこれから初めてH ZETTRIOを聴く人に向けてメッセージをお願いします。 M:3人が本当に楽しく音楽をやっているので、その空気感を共有してもらえる嬉しいですね。爆発力をつねに意識しているので、それを感じてもらえれば、元気が出てパワーになると思います。もっと変な弾き方をしてみたいし、他人と同じことはしたくないというか、誰もやったことがないことに挑戦したいです。 <取材・文/大澤昭人(本誌)> ●H ZETT M(エイチ・ゼット・エム) 笑って踊れるジャズトリオ「H ZETTRIO」のピアニスト。PE’Zの「ヒイズミマサユ機」、椎名林檎が率いる東京事変の第一期メンバー「H是都M」などの名義でも活躍した超絶技巧が売りのピアノマン(本人は同一人物であることをぼんやり否定)。’07年、1stアルバム『5+2=11』(ゴッタニ)でソロデビュー。「H ZETTRIO」としては、今月、3枚目となるフルアルバム「PIANO CRAZE」をリリースしたばかり。年末にはツアー「PIANO CRAZE Next Next step!」も予定
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<ライブ情報>
チケット:前売¥5,000/当日¥5,500
※未就学児入場不可

10/2(日) 東京 渋谷CLUB QUATTRO SOLD OUT
OPEN 16:00/START 17:00
11/4(金) 愛知 名古屋CLUB QUATTRO
OPEN 18:00/START 19:00
11/5(土) 大阪 梅田CLUB QUATTRO SOLD OUT
OPEN 16:00/START 17:00
11/6(日) 東京 渋谷CLUB QUATTRO SOLD OUT
OPEN 16:00/START 17:00
11/13(日) 福岡 小倉LIVE SPOT WOW!
OPEN 16:00/START 17:00
11/19(土) 北海道 札幌Sound Lab mole SOLD OUT
OPEN 16:00/START 17:00
11/20(日) 北海道 帯広MEGA STONE
OPEN 16:00/START 17:00

PIANO CRAZE

何者にも似てない“ピアノトリオサウンド”、最新アルバム


5+2=11

H ZETT M(エイチ・ゼット・エム)1stソロアルバム

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