更新日:2017年06月14日 17:22
デジタル

東京ゲームショウで感じたVRゲームの可能性と未来

「初音ミクVRフューチャーライブ」の試遊台も出展され話題に

 乙女ゲームのVR化など、男女やゲーマー問わずに、誰かの欲望を刺激するであろうタイトルもさまざま。さらに、誰もが入手しやすいのも普及しやすいポイントだろう。VRは大手ゲームメーカーだけではなく、PC用のVR機器やスマートフォンに取り付けて楽しめるVR機器、レンズなど豊富に出展。視点を合わせ操作するものから、コントローラを指にはめて操作するものまで、多種多様な機能のVRも大小メーカー問わずに出展されていたのが印象的だった。卯月氏も「性能、価格帯、コンセプトもさまざまなVRが展示されていて、VRの裾野が年末から来年にかけて一気に一般層にも広がる予感がしました」と感心しきり。

スマホ向けVR「オルタナティブガールズ」ブースではVRゴーグルが配られた

 実際、amazonで「VR」というキーワードで検索してみると、おびただしい量の商品が出てくることが分かる。多すぎてどれを買っていいのかわからない。値段も性能もさまざまだ。安ければ1000円以内でも手に入るし、より没入感を求めるなら数万円レベルのVR機器もある。遊び方によって選ぶのもいいし、付け心地で選んでみるのもいいだろう。ただ人によっては「手元が見えないストレス」「頭が重い」と感じる人もいても仕方はない。

「BotsNew」は専用コントローラを使い、画面のように海を泳ぐ体験もできた

 いずれにしても各社はこれだけVR一色で勝負をかけているのはわかった。今年のTGSはこれまでのメーカーの新作ゲームの発表の場という形とは変わってきたと卯月氏は言う。 「VRは実際に試してみないと面白さがわからないガジェットです。そのため、今年のTGSはどこか遊園地といった雰囲気で、各ブースにあるアトラクションを楽しもうと、来場者が長蛇の列を作っていましたね。VRゲームの体験試遊が増えることで、TGSの意味合いにも変化が出てきています。ただ、各ブースとも用意してあるVR機器の台数が少ないため、体験できなかったという人も多かったようです。出展する側が、そうした変化に対応し切れていない様子も見られました。いかにスムーズに多くの人に体験してもらうかが、今後もさらに遊園地化するであろうTGSのポイントとなるでしょう」  一般公開は本日から。相当な混雑が予想されるので、VRを体験するなら、どのタイトルをプレイするか絞って挑むのがいいだろう。VR元年となる今年、間違いなく盛り上がるはずだ。 <文/日刊SPA!編集部、撮影/林紘輝>
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