「看護師ストーカー」になってしまう患者たち
看護師へのストーカー被害が絶えないという。“白衣の天使”とも言われる献身的な職業イメージゆえ、患者とのトラブルは報告しづらいという背景もあるようだ。そんな看護師たちの悩みの声を聞いた。
まず、国内全体のストーカー被害は、2013年から2015年にかけて3年連続で2万件を超えている。警察庁の発表によると、警察が昨年1年間に把握したストーカー被害は2万1968件で、被害者の89.3%は女性だった。被害者は20代の35.1%が最多で、30代が26.5%、40代が18.0%、そして10代が9.5%と続いている。一方の加害者は85.7%が男性だった。今年5月、シンガーソングライターとして活動していた女子大生の冨田真由さんが、ファンの男とされる岩埼友宏容疑者に刃物で刺され、意識不明の重体となる痛ましい事件も記憶に新しいところだ。
⇒【資料】はコチラ(警察庁「ストーカー事案の相談等状況」より)https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1207479
そして、ストーカー被害に遭いやすい女性の職業の中でも、看護師による被害報告は少なくない。北里大学の和田耕治講師(公衆衛生学)らの調査によると、調査した220人の看護師のうち、患者のストーカー行為を経験した看護師は24人で、全体の11%が実際にストーカー被害に悩まされた経験があるとわかった。なぜ、看護師へのストーカーが多発しているのだろうか?
なぜ? 看護師へのストーカーが多発
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