「健康に良い&悪い」の評価はどんどん変わる!? 何を信じるべき?
一方で、最近になってから絶賛されている“常識”は、怪しいものも多々あると鈴木氏。
「筆頭は『糖質制限ダイエット』。例えば1500キロカロリー制限ダイエットと、1500キロカロリーの一般的な食事を長期にわたって続けたとき、両者の体重の減り方には差がないという結論がすでに出ています。糖質制限ですぐに体がスッキリしたように感じるのは、単に水分が抜けるから。摂取カロリーの約70%が炭水化物なのに、糖尿病とも肥満とも無縁な民族だって世界には存在します」
疑わしい“常識”を見抜くひとつの目安は「著者が同じ“主張”で何冊も本を出していること」ではないかと指摘する鈴木氏。
「何回も同じことを言ってるうちに、少しずつ後に引けなくなってくるんじゃないかと思うんですよ。糖質制限派の先生方も、しまいには『砂糖はコカインと一緒』なんて言い出すし……。僕自身は『パレオダイエット』の実践者ですが、あくまで『現時点でのファイナルアンサー』だと考えてます。情報とは適度な距離を保ちたいですね」
当たり前のことだが“エビデンス”のない情報を鵜呑みにすることなかれ。ちなみに、鈴木氏が信頼を置く情報源は、国際的な医療情報サイト「コクラン共同計画」。基本的に情報は英語だが、ご参考までに……。
『パレオダイエットの教科書』 「食う・寝る・動く」だけで痩せていく。野生の体力を取り戻すパレオ(狩猟民族)ダイエット |
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