自衛隊員は“マイ換気扇”を持参して引越しをする【自衛隊の知られざる貧乏生活】
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花嫁道具のタンスは、階段がせまく運べず、実家へ送り返すことになりました。
キッチンと無理やり呼ばせるための謎の流し台と冷蔵庫置き場の近くに、こぶし大の大穴があり、そこからネズミが「こんにちは、よく来たな」とご挨拶。
「Cちゃん、両親が買ってくれた大切なタンスなのに、それも使うことができないの? お母さんになんて言えばいいの?」と新妻が畳に両手をついて打ちひしがれ本気で大泣きした時にはどうしていいか途方にくれ、いたたまれず、ベランダに出ようと開けた途端、崩壊寸前のベランダからバタバタ~~~っと鳩が飛び立ちました。ベランダにはすでに鳩さんご一行が新婚生活を送っており、鳩の巣にはヒナが2羽孵っていたそうです。
動物好きにはたまらないコンセプトの古典的な住宅ですが、ここでその鳩の演出はいらないわけで、さらに嫁の泣き声が大きくなったような気がしたと、自衛官Cさんは当時を振り返ります。
自衛官Cさんは、新婚の初々しい可憐な奥さんと民間住宅に住んでいましたが、異動で初めての官舎へ。部屋は6畳と4.5畳。狭くて古いと聞いてはいたものの「ラブラブの2人なら耐えられる。頑張るね」と言ってくれた新妻に感謝しつつ現地に異動しました。しかし、想像を絶する官舎に2人は絶句することに。
おがさわら・りえ◎国防ジャーナリスト、自衛官守る会代表。著書に『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社新書)。『月刊Hanada』『正論』『WiLL』『夕刊フジ』等にも寄稿する。雅号・静苑。@riekabot
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『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』 日本の安全保障を担う自衛隊員が、理不尽な環境で日々の激務に耐え忍んでいる…… |
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