スピリチュアルから世界の奥義までSEX特集はどこへイク?

変わらぬ悩み、そして迷走が始まる

◆スピリチュアルから世界の奥義までSEX特集はどこへイク?


 エクスタシーの飽くなき追求のあまり、すっかり目的を逸脱した記事も。男がシャワーを浴びている間に「ハイスピードで20回位腹筋をすると、締まりがぐっと良くなります」(『an・an』’07年1/24号)という“エクササイズ”から、「セックスの前に出汁を使った料理をふたりで作って味わう」(『an・an』’08年8/6号)という食事指導、「鼻の穴にちょうどいいものは? そう、乳首です。愛撫で彼が無防備になっている瞬間を狙い、スポッといれる」(『an・an』’08年1/16号)という珍妙プレイまで登場。果ては「動物たちの愛情表現をお手本に、心に眠る官能表現を目覚めさせて」(『an・an』’08年2/13号)と、ザリガニやカゲロウなど動物の交尾を大真面目に研究する!

 女性たちの迷走を示すかのように、「セクストロロジー占い」(『non-no』’08年3月号)や「恋の裏技 開運・SEX占い」(『OZ magazine』’07年11/19号)などSEX占いも大盛況。『OZ magazine増刊』’07年5/21号の袋とじ「『低体温SEX女』脱出占い」は、SEXに面倒くささを感じる女性―低体温SEX女を脱却するための対処法を生年月日をもとに占うというものだが、なぜかアドバイスは「ソフトSMの感覚で絹糸を左右の乳首に張り渡してみて」だの、「ストッキング破りで高揚感を」だの。官能小説ばりのハードさは、“低体温SEX女”にはハードルが高すぎだろう。

 さらに『TRINITY』’07年春号では古代インドのSEX奥義「カーマ・スートラ」から、セックスヨーガ、古代中国の性典「中国・房中術」まで世界各国に伝わる奥義を紐解きながら、「愛があるからこそ、セックスが魂が溶けるような悦びをもたらし、セックスがあるからこそ、愛はさらに昇華していけるのだ」と訴える。もとよりスピリチュアル系雑誌ではあるが、巻頭インタビューで世界的ヒーラーが「セックスというのは“セックスという体験を男女がシェアリングする”もの」で、「セックスによって第2チャクラから発するエネルギーが相手の第2チャクラに入り、再び戻ってくる」と語るなど、もう何が何やら。

 SEXという名の桃源郷を求めて女たちの果てしない旅は続く。

― もはや臨界点超え![女性誌SEX特集]の凄い中身【6】 ―




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