正月明けから現在進行形で暴飲暴食を行っているという人は、一日25分の軽い有酸素運動でチャラにできる。Suzuki氏は「米ミシガン大学の研究では、暴飲暴食の老化ダメージは定期的なエクササイズで相殺できるとしています」と話す。 「カロリー過多の状態が続くと、特に脂肪細胞がダメージを受けていく。ところがいつもより30％多いカロリーを摂取した810人を調べたところ、週に150時間、一日に25分程度のマイルドな有酸素運動をしたグループは、食べ過ぎによる脂肪の炎症も糖代謝のダメージもゼロだったという調査結果でした」 　運動強度の指標は、「220から年齢を引いた数の80％ほどの脈拍数で、少し息が上がる程度。気合を入れて走り過ぎるとバテるだけで効果は期待できません」（精神科医の西脇俊二氏）という。 　体形をもとに戻すには、すっかり弱ってしまった胃腸の回復から。 「オススメは白湯を飲むこと。胃腸に負担がかかる消化しにくいものを避けましょう。ヨーグルトや豆腐は思いの外、消化しにくい。さらに塩分を摂り、無理して食べないことが大事です。人間は消化に一日のエネルギーの40％を使っているほど。風邪も食べないほうが早く治ります。可能ならプチ断食もいいですね」（西脇氏） 　Suzuki氏も、プチ断食を推奨する。 「日中に何も食べないラマダン中には、テストステロンの量が増えたという研究結果があります。どうやら短期間の断食のおかげで体が男性ホルモンに対して敏感になり、結果としてテストステロンのリバウンドが起きるようです」 　何か精のつくものを食べなきゃいけないというのは、古い考えのようだ。