誰が宅配業界をブラックにしたのか? 使う側には便利なサービスも配達員の苦労は増加
使う側には便利なサービスも配達員にとっては悩みのタネだ。
「時間帯を指定したくせに家にいないのは当たり前。それでも今は不在票に電話番号も載ってるし、荷物の追跡サービスもあるから逃げられない。そのせいで、同じ道を何度も行ったり来たりするハメになる。上からは『自宅にいなかったら、直接本人の電話番号にかけろ』って言われるし……」
こうしたサービスの徹底で勤務時間は延びるばかりだ。
「不在票を入れたのに、連絡がない家にも毎日行けとか、そこまでしなくてもいいと思う。本人が気づいたら電話一本入れたり、ネットで受け付けするだけで済むんだからさ。宅配ボックスを使わないからって、仕事から帰った時間に合わせた再配達もそう。夜中まで走り回るのはザラだったけど、客もそこまで求めてないでしょ」
まさに逃げ場なし。果たしてサービスの進化に現場の対応力が追いつく日はくるのだろうか……。
【現場の悲鳴】
電話、ネット、アプリで逃げ場所がなくなった
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