更新日:2022年08月21日 12:39
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誰が宅配業界をブラックにしたのか? 使う側には便利なサービスも配達員の苦労は増加

海外の返品サービス

 過剰サービスやブラック企業が取りざたされる昨今。しかし、それは日本に限った話ではない。なかでも返品文化は海外が本場だ。 「スーパーボウルとかワールドシリーズ期間中はみんな家でパーティするから、そのためだけに大型テレビを買って試合の翌日返品しにくるヤツらが結構いる。別に法律があるわけじゃないけど、店の規約で決まってるから文句言えないんだよね」(アメリカ・家電店員) 「満足度保証」といったサービスを逆手にとった客は毎年後を絶たない。また、同じくアメリカで多いのがレストランでの“返品”だという。 「サラダの色が気に食わないとか、肉の焼き加減が違うとか、ちょっとしたことで突き返されるのは当たり前。高級なレストランなら仕方ないけど、格安のファストフードでも『バーガーの赤身が多いから新しいのを出せ』ってヤツがいる」(アメリカ・レストラン経営)  ただし、そういった客には露骨に接客態度を変えるとのこと。ある意味、仕事とサービスのバランスは取れているのかもしれない。 「本を買って明らかに読み終わってから、『思ってたのと違った』って返しにくる人がいる。ただ、ウチの場合は店でしか使えないクーポンで払い戻してるよ」(ポーランド・大型書店員)  返品文化とともに、欧米では店の対抗策もちゃっかり進化しているようだ。 ― [便利すぎるサービス]現場は崩壊寸前! ―
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