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「インターネット赤ちゃんポスト」を実際に利用した人たち…養子に出す側&迎える側の事情

“手軽さ”に惹かれて……。ネット養子縁組にすがる親

高橋さん

「これを機に、行いを改めます」と複雑な表情でお腹を触る高橋さん

 そもそも「ネット養子縁組」の利用者たちはなぜこのサイトを選んだのか。記者の待つ喫茶店に姿を現したのは「今年4月に出産予定」と言う高橋さおりさん(仮名・30歳)。髪を明るく染め、ピンクのバッグを肩にかけた彼女のお腹は、現在妊娠8か月だという。 「友達から紹介されて働き始めたキャバクラで複数のお客さんと関係を持っちゃって。妊娠に気づいたときには全員と連絡が取れなくなって……。当然、仕事も辞めざるをえず、一度は中絶することも考えました。ただ、前に一度、結婚したときに子宝に恵まれなくて。『せっかく授かった命なのだから……』と、両親とも相談した結果、養子に出すことを決めました」  彼女なりの切実な思いを語る高橋さんだが、当初は心療内科に通うほど精神的に参っていたという。 「一時期は誰も頼れず、部屋で一日中、泣いていました。そんなときテレビで『インターネット赤ちゃんポスト』を見て電話しました。1か月15万円の生活支援だけでなく、精神的な支えを得られたのも大きかったです。今も毎日、LINEで相談を聞いてもらってます」
LINEグループ

阪口氏や看護師と、検診の報告やグチなどをやりとりするLINEグループ

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養親候補者に“45歳以下”や“結婚3年以上”などの条件が…
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「社会を変える」を仕事にする:社会起業家という生き方

挫折も経験しながらも、事業を全国に拡大していった汗と涙と笑いの軌跡。


国民総政治家

参議院議員・牧山ひろえが、どうして政治家になろうとしたのか、何を目指して政治活動をしているのかを綴るとともに、国民ができる政治参加の方法や政策提案などを紹介

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