更新日:2022年08月22日 02:37
お金

DMM亀山会長の儲け哲学「面白そうなビジネスが集まる環境づくりが大切」

「面白いビジネスができそう」という雰囲気作りが大切

――今までいろいろお話を聞いてみて、人がお金を生む=人的投資をされている印象があります。そういう仕事ができる人を集めるにはどうすればいいのでしょうか? 亀山:集めるには、気前良くしたり酒を飲ませたり(笑)。人をまとめるには恐怖という手段もあるんだけど、恐怖で抑えるのは結構しんどい。歳をとってくると、だんだんヨボヨボになるしさ。それなら、むしろ「あのじいちゃんに、昔よくしてもらったら仕方ねえなあ」って情に訴えるたほうがいいよね。怖かった人もいつか絶対にフニャフニャになるって、恐怖が消えたら恨みしか持たれない。 ――一緒にいたら何か面白いことができそう、という雰囲気作りが大切ということですか? 亀山:俺というよりは会社。前向きにいろんなことやっているほうが会社としては面白いよね。稼いだからって、トップがプライベートジェットやヨット、オンナにお金を使っているより、「投資だー!」と言っていたほうがマシに見えるでしょ(笑)。社員の給料を上げてくれるのが一番かもしれないけど、未来が見えるようにしてあげるっていうのも大事。 ――会長は今後のビジネスにおいて、お金を生むのに大切な要素は何だと思いますか? 亀山:最終的には信用かな。一時的に儲かるものというのはパッとしない。みんなに支持されるサービスは継続的に利益を生みやすいよね。それはアダルトであっても同じ。ウチは真面目にアダルトをやってきたから信用があるわけよ。だから、FXとか始めてもみんな来てくれるし、アダルトだけど「DMMは詐欺しないよね」みたいな雰囲気がある。それが次のビジネスにも繋がっていく。 【亀山敬司氏】 株式会社DMM.com取締役会長。1961年生まれ。19歳で始めた露天商から株式会社DMM.comを創業し、CMなどでお馴染みの企業に成長させる。ビジネスの多角化を推し進め、現在は動画配信、FX、太陽光発電、ゲーム事業などを展開している。最近はオンラインで有名人と繋がれる「DMMオンラインサロン」も運営 ※同記事は2/14号週刊SPA!掲載のインタビューを再構成したものです。 (インタビュアー/杉原光徳<ミドルマン> 撮影/難波雄史 構成/石井カイジ)
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