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メンズ地下アイドルの過酷すぎる世界。取材翌日にメンバー2人が突如として脱退…

記者が目の当たりにした衝撃の光景とは?

 2月某日、会場のライブハウスには、へなへなした歌声が響いていた。 「涙かくす君のえーがお~、さびしそうで胸が痛ーいよ~」  ステージ上で歌うのはYouTubeで見たあの彼ら、そう「笑顔パンチ」だ! キャパ100人ほどの観客席はお客さんがちらほら。女子中高生から主婦っぽい妙齢の女性までファン層は幅広く、ペンライトを振って声援を送っている。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1287429  生歌を目の当たりにした感想は「YouTubeで聴くほど音痴じゃない、かな……?」という感じである。しかし歌より不安定なのはダンス。タップダンスと見まがうドタバタぶりで、我が子の授業参観のようなハラハラをおさえられない。ある意味スリリングだ。  笑顔パンチは2曲の持ち歌(少なっ)を歌い終えるとライブ終了。さっそく取材を申し込むことにしたが……。 「すいません、今日は物販で忙しくて……週末に代々木公園で無料ライブをやってるんで、そこに来てください」  なんと売れっ子アイドルのような答えが。胸の高鳴りを抑えつつ、もちろん行ってみることにした。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1287424  記者が肌で感じるこの寒さは、北風が舞う冬空のせいだけではあるまい。メンバー5人対ファン女子4と合コン以下の比率のシュールな光景である。しかしそこは「笑顔パンチ」、名前通りの爽やかなスマイルを浮かべながら、 「サイン入りCD、1000円です! 2ショットチェキもやってまーす」  とライブ終了後には物販ブースの前で精いっぱい声を張り上げる。2ショットチェキは1000円、ハーレムチェキは2000円(全員サイン入り)。500円の「プロマイド写真セット」も販売している。  こうした物販手法について、メンズ地下アイドルに詳しい関係者は「男子も女子地下アイドルと同じで物販メインで稼ぐんです」という。 「地下メンズでも人気グループになるとライブで500人近く集客するし、物販は3時間待ちということもザラ。男性アイドルオタと違って、女性は一度ファンになったら推しメンを変えずに応援し続けるし、お金使ってくれるというビジネス的な旨味もあるんです」  この日も彼らのまわりには女性ファンたちが取り囲み、1枚1000円のチェキを何枚も購入する女性も。 「ネット炎上とか、現場の私たちには関係ないです。歌はたしかに下手だけど、一生懸命なとこがいいっ」  しかし本人たちは炎上についてどう考えているのだろうか? ライブ後、ついに取り付けた念願のインタビューを開始しようとすると、そこには衝撃的な光景が待ち受けていた。 「お前ら! 最近みんなタルみすぎだから。ネットでなんて言われてるかわかってんの? そんなんだったら一生地下だよ!?」  女性マネージャーから飛んだ檄に、「笑顔パンチ」メンバーの顔からスマイルが消えていた――。
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「それでも僕らは前を向いて進みたい」
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