▼ワースト第1位　「日本人にコットン素材のワイドパンツは難しい！」 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1291826 ●シアサッカーワイドパンツ　3990円（＋税） 　今メンズもレディースも「ワイドパンツ」が旬です。 　シンプルなスラックスとTシャツの組み合わせでも簡単に「それっぽく」なるのがワイドパンツの魅力。上下ストレート・上下細みのトレンドがメンズは長らく続いていましたが、変化のついたワイドシルエットが今年は流行です。 　ただし！　「ワイドパンツが流行」といっても「太ければなんでもいい」というわけではありません。とくに日本では「スラックス素材のワイドパンツ」が流行のキモ。生来、足の短い我々日本人はどうしてもワイドなどのルーズなパンツをはくと、その短足具合が際立ってしまいます。細みのパンツならば縦のラインを強調できるため細長いシルエットにすることができますが、太みのパンツはどうしても横のラインが強調されるため縦が短くみえます。そこで日本人には「スラックス素材のワイド」が人気なのです。 　毎日ビジネスで使っている人ならご理解いただけるでしょうが、スラックス素材はまっすぐ「落ちる」のがシルエットのポイント。デニムなどのコットン素材はガサガサと肉感があるため腰から裾にかけてシワやたるみが出てしまい、それが余計に太さを強調してしまいます。 　ところがスラックスの場合はそういったシワが基本的に出にくく、ストンとまっすぐに腰から裾まで「落ちた」形状となります。そのため太くてもそこまでボリュームが感じられず、「適度に太く」短足を目立たせない程度に落ち着くのです。 　今回のユニクロUも「おそらくワイドパンツが出るだろう」と期待していましたが、フタをあけてみればコットン素材。はいてみるとガサガサとシワが入りどうしてもルーズな印象になり「誰がはいても格好いい」ものにはなりません。 　おしゃれに腕にある人なら着回せるかもしれませんが、ワイドパンツ初心者には決してオススメできない。ただのルーズなパンツをはいたおっさんに見られかねません。ワイドパンツを今年取り入れたいという人は「スラックス素材」に着目してください。 　……と、「買ってはいけないアイテム」をピックアップしましたが、実は今回のコレクション、なかなかの出来でもあります。審美眼を持って選べば海外ブランドにも匹敵するようなコーディネートも可能です。 　なお私が毎週日曜に配信しているメールマガジン「現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし＆コーディネート診断」では、今週末「ユニクロUを究極におしゃれに着こなすコーディネート指南」を行なっています。興味のある方はぜひこちらもご覧ください。〈文／MB〉ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Twitterアカウント:@MBKnowerMag）