第26回「地球環境大賞」を富士通が受賞! 企業のCO2削減対策に期待が高まる
「産業の発展と地球環境との共生」に向けた、技術開発や保全活動などに熱心に取り組む企業、団体を表彰する「地球環境大賞」(主催:フジサンケイグループ)。受賞企業の発表が本日行われた。また、明治記念館にて行われる4月10日の第26回授賞式では、秋篠宮同妃殿下がご臨席され、フジサンケイグループ代表・日枝久氏も出席する予定。
大賞には、環境省の脱炭素化対策で、省エネに貢献する効率化技術として注目を集めている窒化ガリウム(GaN)を活用した世界最小・最高電力効率のACアダプタを開発した「富士通」が選ばれた。
ACアダプタによるモバイル機器充電時に、熱に変化してしまう無駄な電力を5割以上削減でき、従来の3分の1の時間でスマートフォンなどの急速充電が可能となる。このACアダプタが使われることによって、CO2排出量が削減されて、地球温暖化対策効果が期待できる。
また、「経済産業大臣賞」には、住まいからのCO2排出量をライフサイクルでゼロにする「2050年ビジョン」を2008年に策定した。さらに、2009年から快適・健康に暮らしながらCO2排出量を大幅に削減する「グリーンファースト」の販売を開始した「積水ハウス」が選ばれた。
グリーンファーストとは、省エネ設備などにより消費するエネルギーを抑えた上で、太陽光発電などの創エネ設備によって、“エネルギー収支0”を目指す環境配慮型住宅のこと。グリーンファーストの普及によって、前出のACアダプタ同様、CO2の削減が見込まれる。
今回の審査に関して、審査委員長である武蔵学園学園長・有馬朗人氏はこう語る。
「脱炭素化社会、持続可能な循環型社会の実現に向けた環境問題への取り組みが、産業界のみならず各界・各層で一段と進んでいることが実感できました。各賞の候補企業がそれぞれ、『地球環境大賞』の理念にふさわしい成果をあげていることも大変喜ばしいです。第26回を迎えた本顕彰制度が今後、ますます充実し、地球環境の保全活動に積極的に取り組む、産学官、市民グループの良き指針となることを願っています」
環境諸問題に対して、産業界が果たす役割は今後さらに拡大していく。各企業・団体の積極的な取り組みに期待したい。
<取材・文/日刊SPA!取材班>


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