更新日:2022年08月23日 15:48
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なぜ日本人は「開脚」したがるのか? この1年で“開脚本ブーム”が起きた理由

欲求をくすぐる開脚の姿

 元々、ブームになる以前から自身の講座に開脚を取り入れていた藤本氏。それでも出版社から本の監修を打診されたときは、どこか懐疑的だったという。 「正直なところ、開脚ブームがそこまで続くのかどうか、疑問がありました。それでも編集者の方から『体のカタい人でも開脚ができるような内容にしたい』と聞いて、それなら役に立てるかもしれないと思ったんです。もともと開脚ストレッチを取り入れていましたし、どうせ作るなら良い本を作りたいと思いました」  発売後は実際に売れていると耳にした。最初は懐疑的だった“開脚ブーム”に対して、藤本氏なりに売れる理由がわかってきたと言う。 「やっぱり憧れが大きいのだと思います。バレリーナやダンサーがべったり開脚できるのを見て、単純にすごいなって思いますよね。開脚姿ってビジュアル的にシンプルだけど、私もやってみたいという欲求をくすぐるような、非常に魅力的なシンプルさなんですよね」

「バナナダイエット」との共通点

「身体が柔らかくなり開脚ができることによって、腰痛や関節痛の改善だったり、全身の血行が良くなったりとか、健康効果も見込まれる。スタイルが改善されて、周囲から後ろ姿がキレイになったねと言われた私の生徒さんもいます。開脚をすればすべてが上手くいくというような意識で本を手にとる方が多いのでしょう」  一時期流行った「バナナダイエット」のように、一つの物事を行うだけで良いという単純化された仕組みがウケる要因ではないかと藤本氏。

開脚ブームはまだまだ続くのか

 開脚本にはまだ伸びシロがあるのか、さらなる隠れた市場があるのか。 「男性向けの開脚本なんかいいかもしれません。あとは、これまた見た目にわかりやすい『Y字バランスができるようなる』的な本もありかもしれません。それでも開脚ほどの需要があるかはわかりませんが」  開脚本の読者層は女性が中心だというが、書店に並んだ“健康本”が一過性のあるブームではなく、もはや定番である以上、姿形を変えて再びストレッチ本が書店に並ぶ日は近いのかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/星野泰孝>
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