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あおり運転が原因で大人3人が涙…「あおってきた意外な人物」とその理由とは

 何かのトラブルが起こったとき、その出来事はもちろん、関係した人物によっても感じ方や解決方法が異なってくるというケースも多いのではないだろうか。今回は、まさにそのような経験をした国分真由さん(仮名・20代後半)に話を聞いた。
あおり運転

※画像はイメージです

同級生から結婚に発展した

 真由さんはその日、結婚を間近に控え、夫となるHさんとともにドライブも兼ねて地元へ。真由さんとHさんは同じ小・中学校の同級生で、大人になってから再会して付き合うことになり、めでたく結婚にまで発展したというケース。 「そういった経緯もあり、Hの運転する車が地元にさしかかった頃からテンションも上がっていきました。昔話で盛り上がり、子どもの頃の風景といまを比べて盛り上がり。楽しい時間を過ごしていたら、つい話に夢中になってHが信号に出遅れてしまったんです」  ほんの数秒という感覚ではあったが、後方車両からクラクションを鳴らされてしまった。一瞬イラッとしたが、グッと我慢し、ゆっくりと発車するHさん。「ヤンチャしてた昔と違って大人になったな」と真由さんが関心していると、先ほどの車がエンジンをふかしてきた。

嫌がらせしたと勘違いされ「あおり運転」

「そのタイミングで前方の車が減速したため、Hも減速。後ろの車が急ブレーキを踏むことになったのです。後ろの車は私たちの車が嫌がらせで減速したと思ったのか、あおりはじめました。Hはイライラしはじめるし、車内の雰囲気は最悪です」  イラつくHさんをなだめる真由さんだったが、ついに、あおり運転のせいで停止しなければいけない危険な状況に。車が停止してすぐ、昔はケンカ三昧で血の気も多かったHさんに「もうすぐ子どもも産まれるんだし、バカなことだけはしないでね」と釘を刺す。 「Hはなんとか冷静になろうと思ったのか、深呼吸して気持ちを整えていました。するとあおってきた後ろの車から、髪はボサボサで清潔感もなく、だらしのない中年のおじさんが降りてきたのです。そして、『何あおってきてんだよ。降りろよ!』と凄んできました」  Hさんがブチ切れはしないかとヒヤヒヤしていた真由さんだが、その男性に見覚えがあることに気づき、それどころではなくなった。「S先生…」と、思わず真由さん。名前を呼ばれて固まったS先生に目を凝らし、今度はHさんが「S先…?」と驚きの声を上げる。
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あおり運転の犯人はまさかの「恩師」
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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