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“都内有名タワマン”の価格と家賃を根こそぎ調査してみた

汐留に2棟建ってる高いビル:東京ツインパークス

 残業終わり、夜の汐留を歩いていると、イタリア街を抜けた先に2つの高いマンションが目に入ってこないだろうか。「こんなとこに住んでる人がいるんだ…」。思わずそんな感想を抱いてしまいそうなほど唐突に現れるのが、都営大江戸線・汐留駅より徒歩2分、地上47階建て(地下2階)の「東京ツインパークス」だ。  首都高の汐留ジャンクション付近に建つ二棟建てのこのタワマンは、旧JR汐留貨物駅跡地に再開発プロジェクトの一環として建てられ、築年月は2002年10月と、先駆け的な建物でタワマンとしては比較的古い部類に入るが、銀座も徒歩圏内に収める汐留界隈の高層マンションはここだけで新たな建築予定もない、というオンリーワンな環境もあり、未だ順調に価格は上昇中とか。浜松町からも歩いて行ける。  総戸数は1000戸を数え、間取りは1K~3LDK。面積は54平米~164平米で、分譲賃料も24万5千円~97万円までの開きがあるようだ。分譲価格1億2,800万円という3LDKの部屋を確認。

やっぱり超高額!六本木から静かな方面に入ると見える変わった形のマンション:元麻布ヒルズ フォレストタワー

 六本木の喧騒を離れて住宅街をタクシーで移動していると、各国の大使館や緑豊かな公園が点在する元麻布に入る。その元麻布ランドマーク的存在が「元麻布ヒルズフォレストタワー」だ。  森ビルの分譲賃貸タワーマンション、ヒルズシリーズのひとつで、大樹をイメージしたという外観が特徴的。総階数は地上29階・地下4階。麻布十番駅まで徒歩6分、『六本木駅』徒歩15分のところに位置し、東京メトロ日比谷線、南北線、都営大江戸線を利用できる。  閑静な元麻布の高台に聳え立つ2002年06月築の高級タワーマンションで総戸数222戸。共用施設としてフィットネスやプールも備え、1LDK~4LDKの部屋がある。分譲賃料は41万2千円~248万円、専有面積は62平米~250平米というデータがある。今現在の空室情報には13階2LDK(110平米)750,000円~などが見受けられた。

三茶~池尻大橋に住んでる人なら絶対知ってるタワマン:クロスエアタワー

 渋谷で飲んで終電をなくし、タクシーを拾う。 「すみません、三茶まで」 「どうやっていきましょうか?246で大丈夫ですか?」 「はい、246でまっすぐいってもらって三茶の駅付近になったらまた言います」  こうしてタクシーで246を走っていると、左手に見えてくるのがこちらのタワーマンションだ。東急田園都市線「池尻大橋駅」徒歩5分、東急東横線・東京メトロ日比谷線『中目黒駅』から徒歩15分の立地にある「クロスエアタワー」。大橋ジャンクションの整備と一体で行われた開発事業で建設され、東急不動産などがデベロッパーとして名を連ねている。  建物階建は地上42階・地下2階、間取りのバリエーションは1R~3LDK、専有面積30.07平米~161.68平米というのが物件概要となっている。単身者からDINKSファミリーの方まで幅広い層に対応し、下層階には目黒区立大橋図書館や区役所出張所などの公共施設やスーパーマーケットを併設している。中古マンション価格は27階の1LDKタイプ(49平米)で6,480万円を確認。分譲賃貸物件では1K(36平米)17万円~25万円などがあった。  「元麻布ヒルズ フォレストタワー」など頭ひとつ抜けている物件もあるが、例えば世帯年収1000万円の共働き夫婦で低層階なら、意外と手の届く物件も少なくない。民間企業で働く人の平均年収が420万円ということを考えれば、はるか“雲の上”というほどではないのかもしれないが、無理をしてタワマンに住んでもローン地獄とマウンティング地獄に陥るリスクは高い。慎重な判断をしてほしい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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