「学生時代はヘビメタバンドをやっていた 」 『ラビリンスの彼方』プロデューサー向峠慎吾
―[ラビリンスの彼方]―
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【 トップクリエイターの仕事場】
◆【前編】 「CGとの出合い」
KONAMIのRPG『ラビリンスの彼方』のプロデューサー・向峠です。
さて、僕の初めてのゲーム体験は少し変わったものでした。実は、北海道にある祖父の家の1階が貸店舗になっていて、そこに喫茶店が入っていました。店主とは家族ぐるみの付き合いだったので、閉店後にインベーダーゲームをやり放題! ほぼ同じ頃に、家庭用のゲーム機も買ってもらいましたが、喫茶店で自由に遊んだインベーダーゲームの思い出のほうが、強く記憶に残っています。
学生時代もよくゲームで遊んでいましたね。僕は、ヘビメタバンドをやっていたんですが(笑)、意外にも、ヘビメタの人ってゲーム好きが多いんですよ。サークルの帰りにヘビメタスタイルのまま、みんなでゲーセンに行くなんてことも! あの格好で対戦格闘をしているんだから、ほかのお客さんは引いていたでしょうね(笑)。
大学では建築を専攻していたので、就職は当初、建築業界を志望していました。ところが、バブルが弾けてゼネコンも苦境に立たされるような状況に……。困ったなあ、と思っていたときに、目にとまったのが『ソウルエッジ』というゲームのCGムービーでした。大学で、建物の図面をパソコンで描く際にCGで3D予想図が表示できたんですが、当時はまだまだしょぼかった。それが、ゲームの最先端だとこんなにもすごい。これはCGをやらなきゃと思って、CG専門学校に1年通ってからゲーム業界に就職しました。
小さい頃から、物怖じせずに興味があると行動してしまうので、よく親からはぐれて迷子になっていたんですが、その性格が今となっては強みになっているのかなと。
⇒【後編】に続く「世界観やストーリーを補うための答えが少女だった」
https://nikkan-spa.jp/132464
【向峠慎吾氏】
KONAMI所属のプロデューサー。代表作に、『ポップンミュージック』(PS2)シリーズ、『Elebits』(Wii)など多数
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