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なぜ二子玉川・成城エリアが『ご近所トラブルが多い街・ワースト1』なのか? マダムの街の知られざる素顔に電動ママチャリで迫る!

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1346970 ニコタマ-12 とりあえず着いたんだが、そこには塗装が剥げ落ちた「地下佛殿」「四國八十八ヶ所」の文字が。何この、おどろおどろしい感じ……オモシロとは対極なんですけど……。まずね、ここのパンフレット表紙からして、もう怖い。
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画像出典元:『玉川大師』パンフレットより

 なぜこんなにも粗い感じの写真なのか。おじちゃんが僕に勧めてくれたのは、正式名称『奥の院 地下霊場』。パンフによると、「石仏総数三百尊体」あり、地下というだけあり「深さ約5メートル」で、「参道役100メートル」だそう。  しかしまあ、地下に仏像がたくさんあり、それを観るだけのことである。チャチャッと終わらせて、次のオモシロを見つけに行こう。そう軽く考え、住職さんについて行った。館内は写真撮影不可だったため、文字だけでその雰囲気をお楽しみください。 住職さん「こちらが地下霊場の入り口になります」  えっ……。思わず言葉を失った。なぜなら地下に続く階段は、真っ暗。ほんの小さな照明すらない、ただの闇。その闇のなかを、コンクリを手でつたいながら歩くしかないのだ。  あの大勝庵のオヤジ、騙しやがったな!!  しかしここまできたら、やるしかない。暗闇のなかを恐る恐る歩いて行くと、最初の展示コーナーが。その展示コーナーにだけ必要最低限の薄ぼんやりとした灯りが。久しぶりの灯りにほっとした瞬間、次なる恐怖が。目に飛び込んできたのは、百体はあるであろう、整然と並べられた石仏たち。闇と完全な静寂、目と鼻の先に百体の石仏。ひとつの石仏が話しかけてくるような恐怖と錯覚に襲われる。パンフに古い写真があったので、こんな感じ。
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画像出典元:『玉川大師』パンフレットより

 左右に並べられた石仏たち。暗闇のなか、こんなとこを歩いて行かないといけないんだよ? もう、恐怖しかない! お化け屋敷……いや、違う。あんな人がつくったものではなく、もっと歴史とか念とか、そんな重厚な圧が凄い!  やったなあ!? あの大勝庵のオヤジ、完全にやったなあ!?  しかもこの地下霊場、「闇通路→石仏」の繰り返しで、まあ生きてる心地がしない。大好きなプロ野球のこと(日ハム)を考え、早足にすると余計怖いので普通の足取りで、先を進み…… ニコタマ-15 やっと地上に出れた!! 怖かったよ~。数十分前の、あの言葉が頭をよぎる。  大勝庵のオヤジ「面白いと思うよ!」  いや、広ーい意味でいえば面白かったけど、これ電マ旅! ちょっと意味合いが違ーう!!  しかしおじちゃんは、良かれと思って紹介してくれたし、確かに面白かった。すげー怖かったけど。そんなおじちゃんを悪く言うなんて、俺はクズだ。人間のクズだ……。そう懺悔しながら、再び電マをこいでいると…… ニコタマ-16『ガラス陶磁器クズ! 金属クズ! 木クズ! 紙クズ! 繊維クズ!』クズ、クズうるせええんだよっ!! 逃げるようにこの看板から立ち去ると、行きついた先は…… 成城-17 成城学園前。そう、もうひとつの『ご近所トラブルの多い街・ワースト1』の街、成城をパトロールすることに。しかしご近所トラブルの難しいところは、互いに言い分があること。つまり見方を変えれば、まったく景色が変わるということもあります。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1346976 成城-18「あ! 寝タバコが燃えてる! それを火災報知器が知らせてくれて……ありがとう!」とも見えますが、手足の生えたロボが光線を出して部屋を破壊しているだけにも見えます。  さて、成城といえば高級住宅街というイメージでしょうが、駅前から5分も電マを走らせれば、ただの田舎町。ボーッと電マをこいでいると、いつの間にやら目の前には川が。 成城-19 ん? この風景、何か見覚えがあるぞ? 川の名前を見ると「仙川」。あ! 思い出した! “あの女”が住んでた街だ! あれはもう20年前、当時25歳だった俺は仙川にひとり暮らししている女と、知り合った。それでまあ、ことを致すようになるわけだが、その女がある日「団体戦をしてみたい」と。そこで俺は、ライターの師匠であるYGさんに電話。この日刊SPA!でも同じく連載を手掛ける、あの「いつも口元がだらしなく半開き」でおなじみのYGさんだ。それはいい。 「師匠、3Pできる女がいるんですが来ませんか? あのー成城のほうです。仙川の近くの」  当時まだ、3Pを「団体戦」という情緒もへったくれもなかった俺は、師匠に連絡。 「こんな夜中にかよ~」  深夜2時半に電話して迷惑そうな返事だったものの、30分後には赤いシトロエンのスポーツカーで駆けつけた師匠。 「こんな夜中にかよ~」  やはり口元は、だらしなく半開きだった。そこから女のアパートで、いざそういう雰囲気になった途端だった。 「アタシ、やっぱしたくない……3人とかなんてイヤ……」  と、泣き出してしまったのだ。  お前が言い出したんじゃねえかよ! そう言いたくなったが、グッとこらえた。なぜなら俺はその女と知り合って、まだ日が浅い。ここで彼女を叱責すれば、もしかすると、この日のおまんまも食いっぱぐれてしまうかもしれないからだ。  だから俺は、あたかも「悪いのは師匠」とでも言わんばかりにその女を抱きしめ、「ごめんね、怖かったね」と慰めた。そして空いてる片方の手で紙に「帰ってください!」と書き、師匠の前に差し出したのだった。弟子が師匠にやることではないが、仕方がなかったのだ。己の空腹に耐えられなかったのだ。 「こんな夜中にかよ~」  師匠はそう言い残し、赤いシトロエンで帰っていった。そのエンジン音が聞こえなくなったころ、彼女の化粧台の一番下からピンクの電マを取り出したのだった。  あれから20年、写真のように偶然にも今度はいいほうの、まともなほうの電マに乗ってやってきたのだから人生わからない。  ……って、何の話してたんだっけ? そうだ、『ご近所トラブルワースト1』の街、成城の調査だった。記事によれば、「古参・新参住民間のトラブルが絶えない街が成城」とあった。ということは、いま話題の老害だろうか? 古参住民の老害が元でトラブル? その真偽が明らかになる看板が! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1346978 ニコタマ-20 この完璧な肩組み・ガッツポーズ・笑顔、はいこの街に老害ナシ! 問題ナシ!ということでニコタマ・成城は、きょうの調査のところは何の問題もない、のどかな街でした。仙川の女(ひと)、元気かなぁ。 【村橋ゴロー】 1972年生まれ。ほとんどの家事とまあまあの育児をこなす、ライター・コラムニスト。千原ジュニアや田村淳など芸人連載の構成を多数手掛ける。その一方、ママ向けサイトit mamaでは、「どの口が言ってるんだ」という感じだが、妊活や育児についてのコラムを執筆中。また、『ゴー! ゴー!! バカ画像MAX』シリーズ(KKベストセラーズ刊)は累計190万部を突破。近著に『俺たち妊活部「パパになりたい!」男たち101人の本音』(主婦の友社刊)がある。Twitterは、 @muragoro <取材・撮影・文/村橋ゴロー>
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