キラキラネーム化する激辛つけ麺メニュー名。“灼熱”と“極限”はどれほど辛い?
毎年のように過酷な夏を迎えている日本。今夏も全国的に厳しい暑さとなるという気象庁の発表もあるが、例年にも増して食品メーカーや飲食店各社は自社最強の激辛メニューを、次々と投入している。
東ハトは「暴君ハバネロ 暴チップス ウマ辛ゴマラー油味」を4月17日に発売。江崎グリコはレトルトカレー「LEE 辛さ×30倍」(通常は×20倍)を5月16日に、日清食品は「日清焼きそばUFO わさマヨ地獄」を5月29日に発売している。いずれも既存商品に、辛さを追求した新レパートリーを増やした形だ。
加えて飲食店でも、ロッテリアの「激辛タンドリーチキンサンド(アチャールソース)」(6月8日~7月下旬)、ヒルトン名古屋の人気カレーブッフェ「Curry in Style」の「超激辛!脂肪燃焼カレー」(6月1日~8月31日)などが提供されており、鶏セセリ焼と赤から鍋でおなじみの「赤から」では、7月1日からこれまで最高の辛さだった“10辛”を超える激辛鍋の取り扱いを始める予定だ。
猛暑を激辛の食事で汗をかいて乗り切ることは、日本の夏の風物詩となりつつあると言っても過言ではないのかもしれない。
国内で計20店舗(この夏新たに2店舗がオープン予定)、海外では台湾で4店舗、香港に2店舗を展開しているつけ麺専門店・「三田製麺所」でも、夏の到来を告げる夏至にあたる2017年6月21日(水)から9月末までの約3ヶ月間、夏季限定キャンペーン「灼熱祭り」を開催する。
期間中は7年前に登場して以来、激辛好きを中心にリピーターが続出し、累計15万食を販売する夏季限定のメニュー「灼熱つけ麺」を三田製麺所・全店で提供するほか、今年はさらに刺激的で激辛マニアも唸らせる新商品「灼熱まぜそば」を店舗限定(三田本店・池袋西口店。六本木店・恵比寿店・有楽町店・北新地店の6店舗)で販売する。
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三田製麺所では春の「梅つけ麺」や冬の「生姜つけ麺」といった季節に合わせたメニューを提供しているが、そんなシーズンメニューの中でも最大の人気を誇っているのがこの“灼熱”だそうで、恒例の「灼熱つけ麺」は毎年改良を重ね、近年ではSNSなどでも話題になるなど、年々その人気を増している。
辛さの程度を表すときに、“激辛”では表現しつくせないゆえ「灼熱」という言葉を用いているわけだが、もはやどの程度辛いのか想像し難い状況になっているのは興味深い。たとえば、蒙古タンメン中本の激辛ラーメンのメニュー名は「北極ラーメン」。キラキラネームのように、激辛メニューは次々と“新語”が発明されているのだ。
通常メニューの『辛つけ麺』とは異なり、「灼熱」の辛さの秘訣は、「灼熱」のためだけに作られた「特製 灼熱ラー油」と、試行錯誤を重ねて完成した「特製 灼熱スパイス」のWの辛さが合わさっていること。「特製 灼熱スパイス」は、唐辛子/ハバネロ/ハラペーニョの3つの辛さ成分を絶妙に調合。燃えるような唐辛子の刺激に加え、ハラペーニョの刺すような辛さと、世界一の辛さの称号を持つハバネロの暴力的とも言える激しい辛さによる、“辛さの三重奏”が…と、説明しているだけでもモーレツに辛そう。
激辛表現がキラキラネーム化している
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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