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怪しげな自己啓発セミナー、はじまりは70年代後半から 今後はさらに騙されやすくなる!?

「あなたも成功できる!」「引き寄せる」などの心地よい言葉が並ぶせいか、騙される人が一向に減る気配のない自己啓発セミナー。悪徳商法の一つとして語られることが多いが、そもそもいつから怪しくなったのか? セミナーの歴史とともに調査してみた

自己啓発セミナーはいつから怪しくなったのか

セミナー カルトとも関連の深い自己啓発について、『やや日刊カルト新聞』総裁の藤倉善郎氏はこう解説する。 「日本の自己啓発セミナーは’70年代終盤、アメリカのマルチ商法セールスマン用の研修プログラムが個人用に改編され普及したのが源流です。2~3日の合宿で涙を流させたり、テンションを上げるようなセミナーはバブルのイケイケな雰囲気と合致し、’80年代末あたりには約200ものセミナー会社が存在したといわれています」  死亡した信者を放置し「ミイラ事件」を起こしたライフスペース、有名歌手が洗脳されたコミューン団体も、もとは前述のプログラムをルーツにしていたという。  しかしバブル崩壊と、オウム事件の影響で衰退の一途を辿り、2000年代に「癒やし」や、『金持ち父さん貧乏父さん』などアメリカの成功法則ブームが起こると、スピリチュアルや情報系にシフト・分化した。 「興味深いのは、バブル期までのいわゆる『意識高い系』の思想は『物質至上主義はダサい』というもので、現世利益を追求する今と真逆な点です」
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今後のセミナーはどうなる?
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