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「悪い自己啓発セミナー」に騙されない、見極め方のポイント

「あなたも成功できる!」「引き寄せる」などの心地よい言葉が並ぶせいか、騙される人が一向に減る気配のない自己啓発セミナー。なぜ、人々はそこに引っかかり続けるのか? 数あるセミナーを分析しつつ、有効活用の方法を探ってみた

目的意識が明確な人なら自己啓発セミナーは有効

セミナー 古今東西の成功法則を研究する高田晋一氏は、自己啓発セミナーのテーマは、悩みを解決する、お金持ちになるなど9つに分類できるが、いずれも騙されることなく、逆に有効活用する共通条件は「参加者自身の目的意識がはっきりしているか」によると話す。 「例えばコミュニケーションスキルを高めたい、金持ちになりたい、マネジメント力を身につけたいなど。セミナーは受ける人の目的によって、効果があるものもあるし、全く身につかないこともある。普遍的かつ、人間の根源的な悩みに即したものが多いなか、少しずつ具体的なテーマの中で細分化されてきている傾向もある。うまく選択すれば、一定の効果はあります」  悪いセミナーの見極め方にもポイントはある。 「無料や廉価のセミナーを入り口にして、高額なコンサルティング契約などを結ばせるケース。こういった類は、主催者の金儲けが目的です。言い方を悪くすれば、ビジネスにうまく落とし込むことで『騙しやすい人から搾取すること』に主眼が置かれている。異常に長いランディングページ、『YouTubeを使って〇万円稼ぐ方法』、『LINE@を使って年収〇万円を達成!』といった類、受講者の極端な成功体験の声が掲載されているのが特徴です。特に近年は、マネー、ビジネス系のセミナーが増えているように感じます」  そして、講師の経歴が内容に即したものであるかもチェックすべきである。自分の問題意識にフィットしている内容かどうか、テーマに一貫性があるかが重要だ。 「基本的に自己啓発にハマる人は、誠実で素直な方が大半。ただ『これが、はやっているから』という理由で選択することはオススメしません。セミナージプシーとなる人たちは、流行やキャッチーなフレーズに流される傾向が強い。また、受講者はM気質なことも多い(笑)。反対に講師は、多少のSっ気がないと務まらないので、セミナー自体がある種のプレイのような要素もあります」
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