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エロ漫画家兼AV女優のあず希が語る「女のコにも性欲があると認めてもらいたくて描くようになった」

書店で手に取る機会は少ないものの、一度読めば病みつきになってしまうエロ漫画。8/8発売の週刊SPA!に掲載されている袋とじ特集『このエロ漫画がすごい!2017夏』ではその魅力を探るべく、エロソムリエたちが選ぶ珠玉の作品や業界の最新事情、人気作家の裏側を一挙凝縮した。ここでは、その一部を紹介しよう。
あず希

あず希

 女性作家や読者は、いまやエロ漫画界に欠かせぬ存在となっている。 「女のコだって、男性と同じで性欲はあります。それを知ってもらいたいし、もっと自分を認めてもらいたくて、描くようになったんです」  そう話すのは、漫画家としても活動するAV女優・あず希ちゃん。彼女もはじめは熱心なエロ漫画読者の一人だった。 「自宅の本棚には、ロリ系陵辱作品で人気の東山翔先生や、クラジックス先生の単行本が並んでいます。エロ漫画はAVでも映像化できない、非現実的な世界観が表現できるのも魅力なんです」  もちろん、エロ漫画が女性に浸透するまでには、紆余曲折があった。’80年代から活躍するベテラン女流漫画家・海野やよい氏は、自身の作家生活をこう振り返る。 「もう時効ですが、中学生時代に三和出版の成人漫画誌を毎月購読し、読者コーナーに投稿していました(笑)。出版社からのオファーでイラストレーターを経て成人漫画家になりました」

異色な経歴の作家もエロ漫画界へ進出

 海野氏のデビュー当時は、サブカル的にエロスを描く桜沢エリカ、岡崎京子らはいたが、成人漫画誌で描く“本職”は稀有だったという。 「’90年代に入ってからは、コミケブームもあって、女流作家が増えてきました。専門のアンソロジー本が発売され、週刊誌で座談会が開催される時期も。ただ、当時はまだレディコミとのすみ分けが色濃く、私も男性向けにはファンタジー要素を強め、女性向けには現実と妄想の狭間と、描き分けていましたね」  しかし、’00年代に入ってからは、そういったスタンスにも変化が。最新人気作家として、美少女コミック研究家の稀見理都氏や海野氏が名前を挙げたのは、あほすたさん氏。一般企業でデザイナーやイラストレーターとして活動し、イラストコンテストでの優勝をきっかけに独立した変わり種である。 「老若男女どの層も傷つけず、なおかつ笑える作品制作を心掛けています。目標としているのは、性別に合わせて描き分けたりせず、どっちからも愛される漫画。女性読者が増えている今こそ、市場を広げるチャンスだと思っています」  同特集ではほかにもエロ漫画にまつわるさまざまなデータやお勧め作品を掲載。そして、エロ漫画を知り尽くした識者によるエロ漫画大賞を大発表。また、巨乳部門、エロ擬音部門、汗だく描写部門で栄えある1位に輝いたのはいったいどんな作品なのか? 気になるその結果はぜひ袋とじ特集でご覧ください。<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部> <新旧女流作家の最新作> 『人妻奴隷玩具』 海野やよい/久保書店 ’16年発売の最新作。海野氏が得意とするマゾ女性たちの飼育モノで、美女たちが危険な快楽に堕ちていく様子がたまらなくエロい。本作では爆乳の大きな肉感的な女性が多数登場するが、「快感に狂う表情もぜひ見てほしいです」と海野氏。男女を問わず、SM愛好家からの支持も厚い逸品! 『Comic Masyo』 あほすたさん他/三和出版 成人漫画家の老舗、三和出版による月刊誌。ロリ系から爆乳人妻まで、バラエティに富んだラインナップに定評あり。また、ネットの人気絵師も積極的に起用。あほすたさん氏も、昨年末から突撃レポート漫画「マショウのあほすたさん」を連載中。DMMなどでは、単話での購入も可能 【あず希】 ロリ系AV女優。コスプレイヤー、アイドルを経て’16年にAVデビュー。身長143 cmの超ミニマムサイズで、ロリ系作品で活躍。漫画家としてDMMニュースR-18でAV四コマ「あずまん」を連載中
週刊SPA!8/15・22合併号(8/8発売)

表紙の人/ 筧美和子

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