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湘南海岸の砂浜が消滅の危機! 30年で40億円をかけるも、効果出ず…

ダムによる土砂の不足、防潮堤や消波ブロックなどの影響で、国内の9割の砂浜が今世紀中に消滅してしまうという。四方を海で囲まれた日本の海岸線の長さは世界6位。その豊かな海岸線が破壊されてゆく現場をリポートした。

40m後退した海岸線を守ろうとするも効果出ず…


「以前は裸足で砂浜を歩けたよ。でも最近は砂が少なくて、危なくて歩けなくなったな」

2017年7月20日茅ヶ崎(菱沼海岸)

大きな砂利で「危なくて裸足で歩けなくなった」と住民は嘆く

 犬の散歩に来ていたお爺さんの目は、ゴツゴツした砂礫が目立つ茅ヶ崎・菱沼海岸に注がれていた。

「ここに越してきて40年になるけど、昔はもっとず~っと先まで砂浜が続いていたよ」と沖を指す。

 神奈川県資料には、’54年から’85年までに、この砂浜は約40mも後退したと書かれている。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1380187

昭和36年相模川河口周辺海岸線

【1961年8月の相模川河口】模川上流から流れてくる土砂で、河口には砂州が広がり、沖には 「河口テラス」と呼ばれる浅瀬が続いていることがわかる

平成16年相模川河口周辺海岸線

【2004年11月の相模川河口】砂州も河口テラスも消滅...(出典:1961年・2004年ともに「相模川・川づくりのための土砂環境整備検討会」国交省・神奈川県’15年2月資料より)

「それ以上は後退させまいと、’88年から必要に応じて、’02年からは計画的に養浜している」と語るのは神奈川県砂防海岸課。「養浜」とは侵食された砂に代わる土砂を持ち込むことだ。

 国と県が相模川の砂で形成されていると位置づけた平塚市~茅ヶ崎市~藤沢市の10kmほどの海岸に過去約30年間で養浜した土砂は計116万立方メートル、40億円に上る。

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「養浜」で大量の土砂を投入した結果は…

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